コラム
» 2011年08月11日 08時00分 UPDATE

岡村流、30代から始めるグローバル投資術(2):初心者にオススメの投資術――ポイントは3つ (1/4)

「投資」と聞くと、なんだか損をしそう。「海外投資」と聞くと、難しいなあと感じる人も多いかもしれない。そこで投資の知識があまりない初心者でも、実践できる投資術を紹介しよう。

[岡村聡,Business Media 誠]

著者プロフィール:岡村聡(おかむら・さとし)

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東京大学工学部卒。東京大学大学院学際情報学府修了。経営コンサルティングファーム、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、国内大手PE(プライベートエクイティ)ファンド、アドバンテッジパートナーズに勤務する。その中で、「低迷する日本経済」「社会保障制度の崩壊」を見て、「今、自分がほんとうにやるべきことは何か」を考え抜いた結果、2010年6月に退社。妻と2人で、株式会社S&Sinvestmentsを立ち上げる。2011年6月に初めての著書『20代で知っておきたいお金のこと』を出版。

金融のプロとして培った最先端のスキルを、若い世代を中心とした個人のファイナンシャルリテラシー (お金に関する知識)向上に役立てるべく、セミナーやコラム執筆など多方面の活動を行なう。雑誌・ラジオなどメディアにも多数出演。


 前回のコラムで、今後5〜10年を考えた時に、日本人を待ち受けるお金についての最大のリスクは、インフレであるという話をしました。今回は、将来的なインフレに個人がどのように備えればいいのかを解説します。

 日本にインフレが訪れた時に、国内資産だけを保有していれば大きな影響を受けます。物価が上昇しても価値の変わらない預金や債券は、インフレが起きると実質価値は大きく目減りします。また、株式や不動産価格はある程度物価と連動して上昇しますが、インフレが深刻になると、不況になってしまいます。不況下では、株価や不動産価格も伸び悩むので、物価の上昇幅の方が大きく、実質価値は下落してしまいます。

 最近、私が開催しているセミナーの参加者から一番受ける質問が、このインフレに関するものです。こうした不安が広まっている現状は、海外の投機筋から、日本国債への空売り(証券会社から国債を借りて売却し、その価値が下がった時点で買い戻すことで利益を得る投資方法)攻勢があった時にパニックとなりやすいリスクをはらんでいます。もしかすると、5年以内にインフレになるかもしれないので、早目に準備を進めておくことが大切です。

 皆さんにインフレ対策としてオススメしたいのが、海外投資です。海外投資と聞くと、難しいように感じる人も多いと思うのですが、今回オススメするのは知識があまりない初心者でも、時間がない忙しい人でも実践可能な海外投資術です。

 まず、海外投資がなぜ、インフレ対策となるかという点から説明します。図1をご覧ください。現在、1個100円のハンバーガーが日本にインフレが訪れ200円になったとします。当然、日本円で預金をしていれば、実質価値は半分になってしまいます。しかし、為替は前回も説明したように物価の動きに合わせて変動するので、1ドル100円の時に資産を1万ドルに替えておけば、日本にインフレが起きたとしても円に換金した時に200万円になっていて、実質価値を維持できます。この為替のメカニズムにより、海外投資はインフレ対策として有効に機能します。

yd_okamura10.jpg 海外投資がインフレに有効な理由(図1)
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