「子どもが主役」のApple体験――キッズワークショップの取り組み神尾寿の時事日想(2/4 ページ)

» 2011年08月10日 10時45分 公開
[神尾寿,Business Media 誠]

子どもの創造性を伸ばすキッズワークショップ

 Apple Storeで実施されているキッズワークショップは、8歳〜12歳くらいの子どもを対象に、Macを使って様々なクリエイティブ体験をするという無料の特別イベント。全国のApple Storeで、ゴールデンウィークや夏休み、お正月など休日にあわせて実施されている。

 テーマはiPhotoを使った写真集の作成やiMovieを用いたビデオ制作、GarageBandによる作曲など様々だ。1日1テーマで2時間程度かけて行われており、参加人数は子ども10名程度。大人も付き添いをするが、あくまで主役は子どもということで、作品作りは子ども中心で行うのが特徴である。

キッズワークショップは、子どもたちが1人1台のMacを使って様々な創作活動を体験するというもの。筆者が体験したApple Store銀座のイベントでは、専用の部屋で実施された

 筆者が参加したのは、今年5月のゴールデンウィークに実施されたキッズワークショップ。長男と次男の兄弟で、iPhotoを使った写真集DVD作成にチャレンジした。

 子どもを主役にしたApple体験ということで、キッズワークショップでは子ども1人に1台ずつ、最新のMacBook Proが用意されている。参加する子どもたちはおそろいのオリジナルTシャツに着替えて席に着き、まずは講師のApple Storeスタッフからイベントの体験内容のレクチャーを受ける。ここでの話す言葉や説明は子ども向けに噛みくだいているが、その内容はMacOSの基本的な使い方から使用するソフトウェアの紹介まで、けっこうしっかりしたもの。今回はiPhotoのイベントだったため、デジタルカメラとiPhotoの説明を受けた。

まずはMacの資本的な使い方と、今回のiPhotoのワークショップで使用するデジタルカメラの操作法についてレクチャー。きちんと子ども向けに分かりやすく説明してくれる

営業中の店内を子どもが自由に走り回る!

 レクチャーが終わると、撮影会の開始。今回のお題は「Apple StoreにあるAppleロゴを探して撮影しよう!!」というもので、デジタルカメラを渡された子どもたちが一斉に売り場に解き放たれた。

 ここで「Appleらしい」趣向なのが、子どもたちは店内で自由に撮影してよい、というもの。Apple Store銀座の各階へのエレベーター移動こそスタッフの引率がつくものの、あとは完全に自由。イベントTシャツを着た子どもたちが、一般のお客でごったがえす休日の店内を自由に走り回り、いたるところにある「Appleロゴ」を探しては撮影していく。売り場スタッフも子どもたちに、にこやかに対応。企業の体験イベントにありがちな「お仕着せのツアー」ではなく、子どもたちが自由に楽しんでいいという雰囲気作りは、Appleのキッズワークショップの大きな特徴だという。

今回のお題は「Appleロゴを探せ」。営業中なので他のお客で賑わっている店内で、子どもたちは自由に撮影を開始する
車道に出なければ、屋外での撮影もOK。探してみると、Appleロゴはいたるところに隠されており、子どもだけでなく大人もちょっと楽しい

Apple Storeスタッフのユニフォームや持ち物もAppleロゴがいっぱい。子どもたちの撮影にスタッフも笑顔で対応する

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