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日経平均 | 8944.48円 | ▼153.08円 |
売買高 | 33億1923万株 | − |
売買代金 | 1兆9763億7100万円 | − |
値上がり銘柄 | 362銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 1206銘柄 | − |
騰落レシオ | 65.85% | ▼6.67% |
米国債格下げを受け世界同時株安の流れから大幅安だが、買い戻しもあって下げ渋り
米国債の格下げ受けての下落は昨日の下落である程度織り込まれているとの期待もあったのですが、シカゴ市場(CME)の日経平均先物が大きく売られていたことや世界的なリスク許容度の低下=信用収縮の動きが強まったことなどから売り先行となりました。寄り付きの売りが一巡となっても、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が大幅売り越しとなったこともあって、下げ止まらず、期待された為替の介入もなかったことで、じりじりと値を崩し、中国のCPI(消費者物価指数)が予想を上回ったと発表されると中国景気鈍化懸念も出て売り直される場面もありました。前場終わった段階では東証一部の値上がり銘柄数は10銘柄とほとんどの銘柄が値下がり、特に主力銘柄は3%以上の下落となるものが多いという状況でした。
昼の時間帯に円安に振れ、日経平均先物が買われるという場面もありましたが、瞬間的な動きとなり、後場も大幅安水準での動きとなりました。日銀のETF(上場投資信託)買いの動きや信託銀行の買いがみられたということで買い戻しを急ぐ展開となり、下げ幅縮小となりましたが、それでも指数が大幅安となっているのには違いなく、買い急ぐような動きもみられませんでした。下げ幅を縮小したといっても、好業績を見直すというよりは買い戻しが入って値動きが良くなった銘柄に目先筋の買いが入って散発的に高くなるというような状況で、最後は買い戻しを急ぐ動きもあり、大幅下落ながらも下げ渋りとなりました。
小型銘柄もほぼ全面的に大幅安となりました。ただ、後場に入ってから売り一巡感から切り返す銘柄も多く、二部株指数や日経ジャスダック平均、ジャスダックTOP20は大幅安となったものの東証マザーズ指数は小幅高となりました。先物は朝方からまとまった売り買いが交錯、指数を大きく方向付けるような売り買いはなかったのですが、まとまった売り買いが断続的に出る場面もあり、そうしたところでは指数を押し上げることもありました。ただ、方向感を持って買い下がるとか売り上がるような動きはみられませんでした。
連日の大幅下落となり、次々と節目とみられる水準を割り込みました。ただ、さすがに大震災直後の安値水準、昨年8月の安値水準である8000円台となると売り急ぐ動きというよりは買い戻しのタイミングや押し目買いのタイミングを計るという状況なのだと思います。日銀のETF買いや信託銀行のいわゆる「PKO」(買い支え)もみられたという話題もありましたが、値ごろ感からの買いや売り一巡感からの買い戻しが入ったということなのだと思います。資金供給に滞りがないことが確認されればリスク許容度も上昇して買い直されることになるのだと思います。
大震災直後の安値や昨年8月の安値を意識して大幅安ながらも下ひげ線を引いて「たくり足」の格好で下げ渋りとなりました。RSIはまだ下値余地もあるのですが、底値圏にあり、ストキャスティックスは底値圏にあって、移動平均線や基準線との乖離も大きいことから、いったん戻りを試す展開となっても良いと思います。明日の寄り付きが高いとしっかりと戻すことになりそうです。
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