バスケは減少、サッカーは増加、あなたの中学時代の部活は何でしたか?誠 Weekly Access Top10(2011年7月23日〜7月29日)

» 2011年08月05日 11時30分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「中国人女性とのデートで、『中華食べに行こうよ』がNGな理由」。2位は「なぜ中国人は『ごめんなさい』と頭を下げないのか」、3位は「福島を『フクシマ』と表記する政府の無神経さ」だった。

 この度、松田さんの時事日想「なでしこジャパンは世界の常識を変えることができるのか」「ドイツメディアが注目した選手は? なでしこジャパンを振り返る」などで取り上げた、“なでしこジャパン”こと女子サッカー日本代表に国民栄誉賞が与えられることが固まった。

 先の女子サッカーW杯で下馬評を覆して優勝したことが評価されたわけだが、にわかファンの筆者は準決勝のスウェーデン戦が初めての女子サッカー観戦。女性がフィールドを縦横無尽に駆け巡っている姿は、見慣れない光景であった。

 筆者は小学生のころ、地域のサッカー少年団に入っていたのだが、団員は男子のみ。対外試合に出た時も、女子を見たことはなかった。女子校のサッカー部ならまだしも、小学校から地域のサッカー少年団に混ざっていたというキャプテンの澤穂希選手はよくあの男社会に混ざれたなあと思ったりもする。

 身近にはサッカー経験者の女性はなかなか見かけないものだが、どのくらいいるのだろうか。中学校の「2010年度部活動調査」を見ると、男子サッカー部員が22万1407人なのに対し、女子サッカー部員はその60分の1の3538人。計算すると中学生女子の500人に1人がサッカー部員ということになる。中学校以外でサッカーをしていた女性もいるだろうが、本格的にサッカーをプレイしていた女性は1%に満たないだろう。

 筆者は思っていたより多いと感じたのだが、少子化で中学生人口が減る中でも、女子サッカー部員は2002年度の2044人から73%も増えているようだ。これは男女双方の日本代表の活躍が近年目立っていることが影響しているからなのかもしれない。

部活動調査集計(出典:日本中学校体育連盟)

2002年度男子 2002年度女子 2010年度男子 2010年度女子
陸上競技 111600 82709 124611 90833
水泳 24811 21328 29229 16876
バスケット 196523 171168 174443 153046
サッカー 206750 2044 221407 3538
ハンドボール 16154 10555 19085 11311
軟式野球 314022 1320 291015 1505
体操 3636 6140 1795 4336
新体操 474 5453 652 4735
バレー 74062 195350 50621 160867
ソフトテニス 196956 228638 167674 193279
卓球 166384 96548 144231 90718
バトミントン 33197 87821 36098 89148
ソフトボール 4512 62487 2774 54696
柔道 43386 12491 31434 9207
剣道 82424 49852 60881 36312
相撲 1552 1 1350 35
スキー 2195 1300 1611 994
スケート 930 159 172 199
アイスホッケー 868 8 514 11
加盟校生徒数 1975127 1887661 1817157 1740926

 ほかの部活の人数の推移も見てみると、色々と味わい深い。最近8年間で陸上競技やハンドボールなどの部員は増えているのに対して、バスケットやソフトテニスは大きく減らしている。人気漫画の影響という点では、『スラムダンク』や『テニスの王子様』の連載が終了した影響がどのくらいあるのか気になるところである。

 個人的に注目したのは、2002年度に全国で1人しかいなかった女子相撲部員が、なぜか2010年度には35人に急増していること。いったい何があったのか知りたいところである。また、水泳部員の男子が増えて、女子が減っているのも何となく残念だ。

 読者のみなさんが中学生のころ所属していた部活はどうだろうか。飲み会などで、学生時代の部活の話題はよく出るもの。これをチェックしておけば場が盛り上がるかもしれない。

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