連載
» 2011年08月05日 08時00分 UPDATE

城繁幸×赤木智弘「低年収時代よ、こんにちは」(2):労働時間が、減らないワケ (1/5)

「今日も残業。早く帰るなんてできない」と嘆いている会社員も多いだろう。労働時間がなかなか減らない背景について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。

[土肥義則,Business Media 誠]

 「人が減って、仕事量は増えるばかり」「毎日のように残業で、早く帰ることなんてできない」といった人も多いだろう。また節電の影響を受け、サマータイムを導入した企業も多いが、「定時に帰ることなんてできない。むしろ労働時間が長くなった」と嘆いている人もいる。

 会社員の労働時間が減らない理由について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。

城繁幸×赤木智弘「低年収時代よ、こんにちは」のバックナンバー:

 →【第1回】どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る


労働時間が減らないワケ

yd_akagi8.jpg 赤木智弘さん

――日本の会社ではなかなか労働時間が減りません。なぜ減らないのでしょうか?

城:労働時間が減らない理由は2つあります。1つは構造的な問題があって、日本の会社は正社員の数を調整することが難しい。なので残業をさせる前提で人員を配置している。

 今、仕事量が減っているので、残業時間が減っています。雇用調整の代わりに、残業禁止令を出している会社もある。「サマータイム」を導入している会社もありますが、サマータイムを導入しても節電効果なんてほとんどありません。

赤木:多くの人が一カ所にいるほうが、節電効果はありますからね。

城:ですね。ではなぜサマータイムを導入するのかというと、正社員に残業をさせたくないから。

 会社は従業員に早く帰ってもらいたいんですよ。しかし「残業手当をつけることができません」とはなかなか言えません。これを言うと、いろいろと問題になるので。ただ「18時に帰宅してください。その後は一切、手当てを支払うことができません。なぜなら節電のため」と言うと、誰からも文句がでません。

赤木:なるほど。

城:しかしその空気を読まずに、ある大手企業の人事部はこのように言っていました。「ウチの研究所で試算してみると、節電効果がほとんどないことが分かりました。だからウチはサマータイムを導入しません」と。

赤木:ハハハ。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

注目のテーマ