震災で家族の“絆”が深まる? 帰省する人が過去最高

» 2011年08月04日 15時01分 公開
[Business Media 誠]

 今年の夏休みはどのように過ごす人が多いのだろうか。全国の男女に聞いたところ、トップは「自宅でゆっくり」(59.2%)だったが、2年連続で減少。2位は「帰省」で40.2%と、2006年の調査開始以来、最高の割合であることが、明治安田生命保険の調査で分かった。

今年の夏休みの過ごし方(クリックしてすべてを表示、出典:明治安田生命保険)

 「帰省」と答えた人に、その理由を聞いたところ「親・兄弟に会いたいから」(83.5%)と答えた人が最も多く、次いで「墓参り」(52.6%)。この結果について、明治安田生命保険は「東日本大震災の発生を受け、自分の『大切な人』について改めて考えるきっかけになったのではないか。夏休みを利用して『大切な人』に会うため、帰省したいと思ったのかもしれない」としている。

 また「帰省」する人に、帰省手段を尋ねると「クルマ(高速道路あり)」(46.7%)と答えた人がトップであるものの、昨年から3.5ポイント減少。これはETC割引開始前の水準(2008年:48.2%)とほぼ同じ。今年は上限料金1000円や高速道路無料化社会実験が終了したため、クルマで帰省する人が減少しそうだ。

国内旅行の行き先

 夏休みの過ごし方で「国内旅行」と答えた人は、どこに行くのだろうか。行き先を聞いたところ、全体では「関東」(29.4%)と答えた人が最も多く、次いで「甲信越北陸」(22.6%)、「近畿」(21.2%)と続いた。ちなみに「東北」と答えた人は13.2%。「東北」と答えた人に、その理由を尋ねると「旅行に行くことで被災地の支援につながるから」と答えた人が目立った。

国内旅行の行き先(クリックしてすべてを表示、出典:明治安田生命保険)

 居住地が「東北」の人に、国内旅行の行き先を聞いたところ、82.6%が「東北」と回答。地元復興に強い思い入れがあることがうかがえた。

 インターネットによる調査で、20〜59歳の男女1102人が回答した。調査期間は7月8日から11日まで。

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