コラム
» 2011年08月03日 08時00分 UPDATE

「成長したので昇進させたら失敗した」となる理由 (1/2)

企業人事において、「任せられる」「成果が出ている」「自信を持っている」という状態を見て、十分に成長したと判断し、上の階層に昇進させたら、全然ダメだったということがよく起こります。これは、なぜ起こるのでしょうか。

[川口雅裕,INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール

川口雅裕(かわぐち・まさひろ)

イニシアチブ・パートナーズ代表。京都大学教育学部卒業後、1988年にリクルートコスモス(現コスモスイニシア)入社。人事部門で組織人事・制度設計・労務管理・採用・教育研修などに携わったのち、経営企画室で広報(メディア対応・IR)および経営企画を担当。2003年より株式会社マングローブ取締役・関西支社長。2010年1月にイニシアチブ・パートナーズを設立。ブログ「関西の人事コンサルタントのブログ


 今回は「どうなれば、その人が昇進に値する成長をした」と判断できるのか、あるいは「昇進させるべきはどのような人か」について考えてみます。

 読者のみなさんの会社でも「彼は立派になったよね」「アイツは成長したよね」といった会話がなされていると思います。そして、その成長ぶりが経営的に認められれば、昇進という結果になります。果たして、それでよいか。企業組織において、成長と昇進の関係はどうあるべきでしょうか。

 「彼は成長した」と言う時、多くの場合は次のような内容です。

 1つは「仕事を任せられる」「放っておいても大丈夫」という状態になった時です。色々と教えないとダメだった、時折ミスがあった、ちゃんと見ておかないと不安だったのが、そうでなくなったら成長したと感じます。

 2つ目は「成果や業績を出せるようになってきた」時です。受注が上がるようになってきた、期待通りの効率的なオペレーションができるようになった、企画を通したり、トラブルを解決したりできるようになったら、成長した証だと思えます。

 3つ目は「自信を感じる」「言動にそれなりの雰囲気が出てきた」時です。顧客や取引先との対応を見ても、社内の会議や業務上のコミュニケーションを見ても、その立場や役割にふさわしい感じがすると、育ってきたなあと思います。

 もちろん、これらで成長した、育ってきたと判断することは間違ってはいません。が、ちょっと物足りない、何かが欠けているのではないか、と私は考えます。それは、「その後も成長し続けるかどうか」という観点です。

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