「高い美意識と審美眼を持ち、本物を知った30代男性」に向けたライフスタイルのクオリティアップを提案する、インターネットメディアです。アート、デザイン、インテリアといった知的男性の好奇心、美意識に訴えるテーマを中心に情報発信しています。2002年11月スタート。
※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。
「東京スカイツリー」といえば、気になるアートスポットや飲食店が続々登場して盛り上がるイースト・トーキョーの一大ランドマークだ。そのお膝元となる「押上・向島」に今春、この街初となるフレンチレストラン&ワインバー「向島葡萄亭」が誕生した。
京成「押上駅」から徒歩で約15分。隅田川に程近い向島五丁目の一角にオープンした「向島葡萄亭」は、いまや連日常連客で賑わう「遠藤利三郎商店」のオーナー・遠藤誠氏が手がける第2号店。「2号店」といっても、フランス料理店とワインバーを兼ねる同店は、バルのようなカジュアル飲みを主体とした“利三郎”とは店のしつらえ・料理・サービスのスタイルが異なる新業態の店である。
「向島」という地名を聞くだけで思わず下町風情を掻き立てられるが、今でも街単位では最大数となる122名の芸者が行き交う日本を代表する花街の1つ。“葡萄亭”が居を構えるのは、昔から料亭やふぐ料理店が軒を連ねるこの界隈でも特に知名度の高い料亭「桜茶屋」の2軒隣り。えも言われぬ情緒漂うこの街並みに、しっとりと馴染む全面格子張りの外観が目印だ。独特の空気感を放つのは外観のみならず。赤い暖簾(のれん)をくぐって中に踏み込めば、そこには時間軸をどこかに巻き戻しているかのような、ちょっと不思議な空間が待ち構えている。
茶を基調にした1階は、天井一面に貼られた63枚の江戸時代の判じ絵(はんじえ)が圧巻。江戸の言葉遊び(駄洒落)を基にした判じ絵遊びに興じながらフランス料理がいただける空間は、おそらく世界中どこを探してもここだけだろう。奥には厨房があり、格子の隙間からは厨房内を忙しく立ち働くシェフやスタッフの気配を感じることができる。
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