コラム
» 2011年08月02日 08時00分 UPDATE

ポカリはどんな時に飲みますか?――利用シーンを見極めたモノの売り方 (1/2)

風邪の時やスポーツの時など、さまざまな場面で飲まれるポカリスエット。その売れ方を見て、マーケティングでは「誰に売るか?」を考えることが大事だと言われるが、「どんな利用シーンのどの判断基準に対応させるか?」を考えた方が良いのではないかと筆者は主張する。

[荻野永策,INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール

荻野永策(おぎの・えいさく)

株式会社ALUHA社長。Javaプログラミングができるマーケティング、営業戦略コンサルタント。1979年兵庫県西脇市生まれ。金沢工業大学でJavaを用いたソフトウェア加工学を学び、2001年情報処理学会北陸支部優秀学生賞を受賞。大学院を経てALUHAを起業。


 先日、J-CASTモノウォッチに次のような記事「ポカリ飲むシーン『風邪』がトップ 熱中症対策にも」が掲載されました。

「ポカリを飲むタイミング」を尋ねると(複数回答)、「入浴後」が約2万2600票でトップとなり、次いで「お酒のあとに」も約1万5300票を得た。さらに、ポカリを飲むシーンに対する自由回答では、「風邪」のキーワードが最も多く(約8600回)、「スポーツ」「水分」と続いた。その他にも「熱」「体調」「病気」「熱中症」「症状」といった健康に関するキーワードも複数上がっており、猛暑が続く中で、熱中症対策としてポカリを飲む人も多いようだ。

 参考記事ではポカリスエットを飲むタイミングが紹介されていますが、みなさん、入浴後にゴクゴク飲まれているようです。まあ、確かにポカリスエットって、ゴクゴク飲むとおいしいですよね! このほかにも、お酒の後、風邪の時、熱中症対策にといろんなポカリスエットの利用シーンがあるようです。

利用シーンから判断基準が生まれる

 この利用シーンというのは人それぞれで違いますが、人が違うから利用シーンが違うというわけではありません。

 例えば私の場合、趣味がバスケなので、バスケの練習中は必ずポカリスエットを飲みます。これが私のポカリスエットの利用シーンその1です。

 そして、別のシーンとしては、参考記事にもあるように風邪のときです。ポカリスエットは公式Webサイトで「水よりも、ヒトの身体に近い水。」とアピールしていますが、「風邪の時ほど、このコピーが当てはまるなあ」と思います。何だか体が欲しがるというか、無性に飲みたくなります。これが私にとってのポカリスエットの利用シーンその2です。

 同じ私という人間ですが、ポカリスエットの利用シーンが違うことがご理解いただけると思います。そして、その利用シーンそれぞれにおいて、「商品を選ぶ判断基準」も変わってきます。

 例えば、利用シーン1の場合、「バスケの練習中に飲む飲み物」を私は頭の中で考えます。

 この時の頭の中を再現すると……「体育館は暑いしなぁ〜。汗いっぱいかくし、グビグビ飲めるスポーツドリンクがいいなあ」というように考えます。そこで、ポカリスエットを選びます。

 理由はあのペットボトル、すごく飲みやすくないですか? グビグビ飲む時、ペットボトルが柔らかいので、飲みやすいんですよね。一気に飲めるとでも言えばいいのでしょうか。その飲みやすさから、ポカリスエットを選んでいます。これが「バスケの練習中に飲む」という利用シーンから生まれる判断基準であり選ぶ理由です。

 続いて利用シーン2の場合は、逆にグビグビではありません。熱が出て、暑くて飲み物が欲しいと思った時、体にしみこむような、ポカリスエットの“飲みごたえ“が好きなんです。これが「風邪の時に飲む」という利用シーンから生まれる判断基準です。このように、利用シーンから判断基準は生まれます。

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