自分の将来に希望が持てますか? 年収200万円以下の人に聞く(1/2 ページ)

» 2011年07月29日 12時40分 公開
[Business Media 誠]

 年収200万円以下で家計の1割以上を負担している人は、現在の生活についてどのように感じているのだろうか。生活に関する項目で「あてはまる」と答えた人が最も多かったのは「世の中はやはりお金だと感じている」(80.1%)であることが、連合の調査で分かった。このほか「収入アップは無理だと感じている」(78.8%)、「貯蓄は無理だと感じている」(67.3%)、「自分の将来に希望が持てない」(63.5%)が多く、全体的に悲観的な見方をしている人が目立った。

現在の生活についての実態や実感や生活に関する項目(出典:連合)

 また社会に関する項目では「貧困層は増加していると感じている」(80.9%)が最も多く、次いで「貧富格差社会の中にいると実感している」(79.8%)、「社会が衰退していると感じている」(76.2%)、「世の中の厳しさや薄情さを感じている」(74.0%)が続いた。さらに仕事に関することでは「仕事を失うことが怖い」(71.8%)、「企業は終身雇用を目指すべき」(60.0%)と答えた人が多かった。

現在の生活についての実態や実感や社会に関する項目(出典:連合)

 年収200万円以下の層では「今後の収入アップが見込めない」と考える人が8割弱、「将来に希望が持てない」人が6割を超えるなど、悲観的な生活実態がうかがえた。回答者の平均的な勤務状況をみると、週4.8日、1日7時間労働。「彼らのがんばりが賃金に反映されず、ワーキングプアがいわゆる“ハード・ワーキングプア”へと深刻化しているのではないか」(連合)と指摘した。

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