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» 2011年07月29日 08時41分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:債務問題に押されて5日続落 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9901.35▼145.84

<TOPIX>848.37▼10.74

<NYダウ>12240.11▼62.44

<NASDAQ>2766.25△1.46

<NY為替>77.70▼0.26

前日の大幅下落の反動や雇用指標の好転を受けて買い先行となるも債務問題に押されて5日続落

 朝型発表された新規失業保険申請件数が予想を下回り雇用改善期待が見られたことや前日の大幅下落の反動から買い先行となりました。ハイテク銘柄への証券会社の買い推奨なども見られ、買戻しを急ぐ場面もありましたが、買戻しが一巡となると債務問題が上値を押さえるように再度売り直されて軟調となりました。ナスダック平均は小幅高となりました。過度な悲観は一段落となったものの債務問題が片付いてから投資を考えれば良い、片付いてから出ないとリスクが取れない、と言うような雰囲気で手仕舞い売りや見切売りも相変わらず止まらないという感じです。

 債務問題も結局は最後の最後で何とかなりそうな感じはするのですが、このような楽観的な見方は少数派のようです。かなり悲観的に見ている向きも多いようですが、格下げとなった場合でも当面の影響まではある程度織り込まれているものと思われます。欧州財政問題などと同様に金融機関の信用収縮につながると市場への影響も大きいのですが、その前に解決されるのではないかと思います。(期待も含めてですが・・・。)

 個別には投資判断の引き上げのあったシスコシステムズは堅調、好調な決算と業績見通しを発表したケロッグも高くなりました。債務問題が取り沙汰されている割にはJPモルガン・チェースが小幅高、バンク・オブ・アメリカが堅調と金融株は総じて堅調となりました。好決算ながらも期待されたほどでないと言うことでエクソン・モービルは売られ、アルコアやキャタピラーなど景気敏感株も軟調となりました。ハイテク銘柄は買い戻しが入り堅調なものも多く、アップルは軟調となりましたが、インテルやIBM、マイクロソフトは堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安などを受けて大幅安となりました。好調な決算を発表する銘柄も多いのですが、反応も限られ指数の下支えとならず為替も落ち着いてはいるものの円高気味で、外国人も買い越しと伝えられたのですが、金額ベースでは売り買い拮抗となっており売り買いの決定的な材料にもならず、手掛かり難のなかで外部環境の悪化に反応して大きく売られたと言うことでしょう。

 米国株が引き続き軟調となり、日本でも芳しくない決算発表などもみられること、為替も円高に振れていることなどから売り先行となりそうです。週末ということで手仕舞い売りも多いと思われますが、ここのところ週末に持ち高調整の買いが見られるケースも多く、月末の「お化粧買い」に加えて、円高ということで「日本買い」と言うことになると主力銘柄などを中心に買われ、指数を押し上げることになりそうです。ただ、米国での債務上限の問題もあり、海外での波乱要因、決算発表動向なども気になるところでもあり、さすがに今週は底堅い展開にはなっても大きく上昇すると言うわけには行かないと思います。幕間つなぎ的に為替の影響が少なく、値動きの良い小型銘柄などは物色されるものと思います。

 日経平均は9800円〜900円水準での底堅さを試すような展開になるものと思われます。決算動向に反応しても外部環境が悪いことや政策の方向性が見られないことで上値も重くなっていますが、米国の格下げも確定されたわけでもなく、まだ底堅い展開は続くのだと思います。当面jはまだ9800円〜900円水準を下値、10200円〜300円水準を上値としたもみ合いが続きそうです。

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