前田敦子さんが24位!? カゴメAKB“総選挙”に異変アリ誠 Weekly Access Top10(2011年7月16日〜7月22日)(2/2 ページ)

» 2011年07月28日 12時00分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]
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前田敦子さんが24位!?

 ちなみにカゴメはデジタルサイネージ以外でもAKB48のキャンペーンに力を入れており(というよりそちらがメイン)、特設Webサイトではメンバーが『野菜一日これ一本』を飲む様子を収めたWeb専用の動画も用意。その視聴数をもとに、AKB48のメンバー30人の人気ランキングも行っている。

 ただ、その人気ランキングを見ると、6月に行われたAKB選抜総選挙の順位とまったく違っていて驚く。7月28日時点の順位は以下の通り。

順位 名前 視聴数 総選挙順位 年齢
1 指原莉乃 604263 9 18
2 多田愛佳 560160 25 16
3 宮崎美穂 548986 27 17
4 松井珠理奈 373714 14 14
5 松井玲奈 265467 10 20
6 仁藤萌乃 261504 31 19
7 渡辺美優紀 190002 - 17
8 柏木由紀 167891 3 20
9 秋元才加 164876 17 22
10 北原里英 144810 13 20
11 峯岸みなみ 142556 15 18
12 小森美果 115030 32 17
13 小嶋陽菜 109332 6 23
14 向田茉夏 106661 - 15
15 板野友美 106159 8 20
16 河西智美 105395 16 19
17 渡辺麻友 100933 5 17
18 佐藤すみれ 90520 34 17
19 高城亜樹 86124 12 19
20 高柳明音 86103 23 19
21 高橋みなみ 80058 7 20
22 木本花音 73852 - 13
23 前田亜美 69412 37 16
24 前田敦子 69349 1 20
25 宮澤佐江 67619 11 20
26 山本彩 67575 28 18
27 大島優子 66919 2 22
28 倉持明日香 66794 21 21
29 篠田麻里子 66693 4 25
30 横山由依 66560 19 18

 メンバー全員が対象となるAKB選抜総選挙と違って、カゴメランキングの対象はCMに登場する30人だけだが、AKB選抜総選挙で1位だった前田さんが24位、2位だった大島さんが27位と様子がまったく異なっていることが分かるだろう。

 もちろん、何度でも“投票”できるネットのランキングなので、かつて田代まさし氏がTIME「PERSON OF THE YEAR」の1位に躍り出た時と同様、この順位がそのまま人気を反映していると考えるのは早計。実際、2ちゃんねるの各メンバーのスレッドで投票(動画視聴)が奨励されており、その活発さがこの結果に反映されているようだ(中には自動的に動画を再生するスクリプトが貼られているスレッドもある)。

 スレッドによってその応援熱は異なっており、例えば前田敦子さんや大島優子さんのスレッドではもともと人気が高いこともあって「あえて推すこともない」からか、あまり盛り上がっていない。ただ、熱心なファンをどれだけ抱えているかということで、ある程度の人気の指標にはなりそうだ。

 ランキングの性質上、AKB選抜総選挙とは違って、お金を持っているファンより、動画を再生できる時間が多いファンを抱えている人が有利となる。その現れとして、ランキング上位のメンバーの年齢が低いことが挙げられるだろう。上位7人を見ると、AKB選抜総選挙では20代が6人だったのに対して、カゴメランキングでは逆に10代が6人。年上のアイドルを応援する人はそれほど多くないと聞くので、比較的時間のある学生などの若者が積極的に参加していると推測できるのではないだろうか。ちなみにAKB48最年長の篠田麻里子さんはブービー賞の29位。アイドルの年齢詐称がはやるわけである。

 ランキングは自分の投票行動がすぐに反映されるためにユーザーにとって面白いコンテンツであると同時に、運営側にとってもコメント返信などをしなくていいので、手間のかからない仕掛けでもある。カゴメランキングでは誰かが1位になったから何かをするというものでもないので、カゴメ側としても気楽に経緯を見守れる。キャンペーンを盛り上げるための、いい戦略だと思う。学生が夏休みに入る時期にキャンペーンを設定しているのも、もしかしたらこうした盛り上がりを想定しているからなのかもしれない。

 現時点の動画再生数をすべて合計すると500万回を超える。比較の対象を探すのが難しいが、スバルがガイナックスと展開した『放課後のプレアデス』のチャンネル全体の再生数は200万強であることを考えると、スクリプトも利用されているとはいえ、ものすごい回数と言える。Business Media 誠でもメンバーそれぞれの記事を書いて、ランキングをページビューとともに出せば、「●●さんの記事を1位にしようぜ」といったスレが立って認知拡大につながるかもしれないので、今後検討してみようと思う(うそです)。

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