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» 2011年07月28日 08時00分 UPDATE

郷好文の“うふふ”マーケティング:ライカからフロッピー、ゲームボーイまで……彼らが懐かしの製品を紙で再現するワケ (1/3)

ライカや初代ウォークマン、ゲームボーイやフロッピーディスクなど、懐かしの製品をペーパーアートで再現するフランス人のデザイナーデュオ「Zim&Zou」。彼らはどんな目的でそんなアート作品を手がけているのだろうか。

[郷好文,Business Media 誠]

著者プロフィール:郷 好文

マーケティング・リサーチ、新規事業の開発、海外駐在を経て、1999年〜2008年までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略など多数のプロジェクトに参画。2009年9月、株式会社ことばを設立。12月、異能のコンサルティング集団アンサー・コンサルティングLLPの設立とともに参画。コンサルタント・エッセイストの仕事に加えて、クリエイター支援・創作品販売の「utte(うって)」事業、ギャラリー&スペース「アートマルシェ神田」の運営に携わる。著書に『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)など、印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」を連載中。中小企業診断士。ブログ「cotoba


 息をのむ精緻さ。鮮やかなカラーリング。名機ライカがペーパーアートになった。

ah_6e53f6de7850808defc64b0ff586089.jpg ライカのペーパークラフト

 きゅっと伸びたレンズは、回して焦点を合わせたくなる。外付けフラッシュを挿入できそうなリアルなくぼみ。親指をスライドさせたくなるフィルム巻き上げレバー。セルフタイマーもある。シャッターダイヤルも小憎らしいほどの造形美だ。現物と比べてみよう。

ah_m3name.jpg こっちが本物(出典:JCK.NET)

 そしてこれは、マクセルのカセットテープ。テープの小窓を見てほしい。巻かれたテープがリアルにたるんでいる。テープリールを押さえる2つの穴も精巧だ。ケースを留めるネジ1本の表現まで……何と細かい技か!

ah_6b24928dc08ab94cad36f79bd71f5e5.jpg カセットテープのペーパークラフト

 しかもこのコンパクトカセット、“ペーパーウォークマン”にスッポリ収まる! 涙が出てしまった。

ah_c8d2ceaa2a4e1dd742b8ed44d2da852e.jpg ペーパーウォークマンと組み合わせられる

 ライカM2(1960年発売)も初代ウォークマン(1979年)も、思い出の形とは言い切れない、どこか斬新なノスタルジーを漂わせるペーパークラフト。ほかにもポラロイドカメラ630SL(1986年)、モトローラの携帯電話(DynaTAC8000X、1980年代)、ファミリーコンピュータのコントローラー(1983年)、ゲームボーイ(1989年)、フロッピーディスク(1980年代)などの作品がある。

 名機の数々をスクラッチビルドで手作りしたのは、フランス人のデザイナーデュオ「Zim&Zou」のThibault ZimmermannさんとLucie Thomasさん。ロゴやグラフィックのデザイン業のかたわら、このプロジェクト「Back to Basics(基本に帰れ)」に1年を費やした。例えば、ポラロイドの基本形を作るのに丸2日かかった。それもボディだけ、詳細部を除いてだ。

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