コラム
» 2011年07月28日 08時00分 UPDATE

南はるなのFXのヒミツ:FXはギャンブルじゃないの? そんなイメージがついたワケ (1/3)

「FX(外国為替証拠金取引)」と聞いて、「ギャンブルじゃないの?」「なんだか怖いなあ」といったイメージを持つ人もいるでしょう。なぜFXにこうした投機的なイメージがついたのでしょうか? その理由を探ってみました。

[南はるな,Business Media 誠]

著者プロフィール

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南はるな(みなみ・はるな)

株式会社マネックスFXでマーケティング部長を務める。アパレル業界でファッションを学んだ後、しばしの海外生活中に利用したインターネットの利便性に衝撃を受け、帰国後の2001年にアマゾンジャパン株式会社に入社。カスタマーサービス部門を経て、マーケティング部に異動。アフィリエイト・プログラムの運営など、オンラインマーケティング業務に従事。2009年にマネックスFXに入社、同年10月より現職。主にマーケティング企画やPRを担当。金融初心者である自身の経験を踏まえ、初めて投資を検討する人にも分かりやすい情報提供を行うべく、日々奮闘中。


 みなさんはFX(外国為替証拠金取引)にどんなイメージをお持ちでしょうか。

 雑誌の記事などにあるような「短期間で何億円ももうけた」「一瞬にして、何億円も損をして生活もままならなくなった」といったギャンブルのようなイメージを持っている人もいるでしょう。また「FXは怖い商品」と考える人もいるかもしれません。

 FXは相場の変動リスクがあるという点において、株式や金、原油などと同様の金融商品ですが、どうしてこれほどまでにギャンブル的というか投機的なイメージがついたのでしょうか。その理由には、大きく2つの要因が関係していると思います。

FXに投機的なイメージがついたワケ

 1つめの要因は、日本で個人投資家向けにFX取引が始まった時期に関係しています。FX取引の始まりは、今から13年前の1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されたことがきっかけ。しかし当時の為替市場はドルの下落相場が2000年初めごろまで続いていた時期でした。つまり、ドルを売り、価格が下がったところを買い戻せば利益が得られる時期だったのです。また、ちょうどブロードバンドが普及し始めた時期でもあり、自宅に居ながらFX取引ができる環境が整ったことも手伝って、市場が急速に拡大していったとみられます。

 このような時代背景に加えて、FXには「レバレッジ」という手元の資金以上の取引を可能にする仕組みがあります。これが2つめの要因です。

 レバレッジとは「てこの原理」のことで、例えば10万円の資金があったとして、レバレッジが2倍であれば20万円分の取引、5倍なら50万円分というように資金効率を高めることができる仕組みです。レバレッジが高くなるほど、少ない資金で大きな取引が可能になりますが、相場動向が予想に反した動きになった場合の損失はそれだけ大きくなりますから、しっかりとしたリスク管理が必要です。しかしながら、過去には400倍ものレバレッジを利用できるFX会社もありましたから、やろうと思えば10万円で4000万円分の取引が可能だったわけです。

 短期間で何億円ももうけた人がいた理由にはそのような特殊な背景があったわけですが、ご存じのとおり相場は常に変動するもの。それほどまでに高レバレッジをかけたまま、相場の急変を迎えたらどうなるでしょうか。当然、損失もそれだけ大きくなるということですよね。その結果、FXは投機的な側面だけがクローズアップされるようになっていったのではないでしょうか。

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