自分の家族に「放射能による健康被害が及ぶかもしれない」と思っている人はどのくらいいるのだろうか。関東圏に住む医師に聞いたところ「不安を感じる」とした人は55.6%であることが、キューライフの調査で分かった。「不安を感じる」とした人を都県別にみると「茨城」(68.4%)が最も多く、次いで「埼玉」(65.6%)、「千葉」(58.8%)、「栃木」(57.9%)と続いた。
また自分が住んでいる地域の放射線量を確認している人はどのくらいいるのだろうか。「変動をときどきチェックしている」人は26.0%、「変動チェックはしていないが、おおむね知っている」が33.6%、「知らない」が40.4%。都県別にみると、やはり福島原発への距離が近い所ほど高くなり、茨城と栃木では「チェック+知っている」が8割を超えた。
自分の家族に「被ばくによる健康被害について、具体的に注意をしている」とした人は41%。注意をしている人に、家族にどんなことを言っているのかを聞いたところ「食品産地(原発近辺の魚介類を避ける)」(27.7%)と答えた人がトップ。次いで「雨水(雨に濡れない)」(19.9%)、「水の選択(水道水、生水を飲まない)」(18.4%)、「外出時間(長時間出ない)」(8.5%)、「外出場所(側溝に近づかないなど)」(7.1%)という結果に。
全員に、被ばく対策として自分が行っていることを聞いたところ「野菜類の購入はなるべく産地を選ぶ」(49.1%)と答えた人が最も多かった。このほか「魚介類の購入はなるべく産地を選ぶ」(48.8%)、「乳製品の購入はなるべく産地を選ぶ」(44.2%)、「雨にあたることはなるべく避ける」(43.0%)を挙げた人が目立った。
インターネットによる調査で、関東1都6県に住む医師342人が回答した。調査期間は7月12日から19日まで。
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