夏本番に入り、電力の最大供給力とピーク時電力使用量との差が注目されている。7月25日から関西電力管内でもピーク時電力10%削減の要請が始まるなど、節電は全国的な課題となっている。家庭での節電状況はどのようになっているのだろうか。
住信SBIネット銀行の調査によると、全国の20〜60代のうち節電をしている人は85%と、6人に5人が行っていることが分かった。
節電している人にその方法を聞くと、最も多かったのは「扇風機を利用する」で73%。以下、「照明の明るさ、使用量を控えめにする」が68%、「エアコンの設定温度を控えめにする」が67%、「使わない電化製品のコンセントを抜いておく」が61%で続いた。
全体的に「何かを我慢する」という一時的な節電方法が多数派で、「省エネ性の高い電化製品に替える」(20%)や「ソーラーパネルなど、自家発電を検討する」(4%)など継続的に効果が見込める節電方法を選んでいる人は少数派のようだ。
節電のためにサマータイムを導入したり、休日をずらしたりといった対応を行っている企業も多いが、「節電の影響で夏の過ごし方が昨年と変わりそう」という人は52%と半数以上を占めた。
具体的にどのように変わりそうかを聞くと、最も多かったのは「外出が増える」(40%)だったが、逆に「家の中で過ごすことが増える」とした人も36%と、ほぼ同じ割合いた。屋内で節電のためにエアコンの設定温度を下げているかどうかで、外出するか家の中にいるかが変化しているのかもしれない。3位以下は「帰宅時間が早くなる」が20%、「休暇が増える」が9%で続いた。
インターネットによる調査で、対象は20〜60代の3492人。調査期間は6月30日から7月6日。
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