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» 2011年07月27日 08時52分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:財政問題に景気鈍化懸念も浮上して軟調 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>10097.72△47.71

<TOPIX>866.20△4.29

<NYダウ>12501.30▼91.50

<NASDAQ>2839.96▼2.84

<NY為替>77.90▼0.39

財政問題に景気鈍化懸念も浮上して軟調

 朝方発表された主力銘柄の決算が芳しくなかったことや新築住宅販売が予想を下回ったことに加え、インドの利上げなどもあり、新興国が牽引する形で世界景気が拡大してきた流れが変わるのではないかとの懸念もあって軟調となりました。売られたものは買われるという面もあり、売り急ぐような動きがあるということでもないのですが、悪材料には敏感に反応するというような雰囲気もあり、冴えない展開となりました。

 決算が続々と発表されるなかで、決して「悪い」という決算ではないのですが、先行きに対する懸念が根強く、悲観的にみる動きが出ているようです。ただ、買われたから売られ、売られたものは買われるというような面もあり、センチメントが一気に下向きとなったというよりは、債務上限の引き上げの問題など、政策面で期待できないということで悲観的になっているのだと思います。悲観的に見すぎて売られすぎたものはしっかりと底堅い堅調な展開となってくるのだと思います。

 個別には朝方発表した2011年4−6月期の決算は好調となったのですが、企業買収やドル安による押し上げ効果などを考えると先行きに対する不安が残るということでスリーエムは売られて大幅安、UPSも予想を上回る決算を発表しながらCEO(最高経営責任者)が弱気な見方を示したとして大きく売られ、USスチールは4−6月期の最終損益が10期ぶりに黒字に転換したのですが、これも好感されることなく、売上高が予想を下回ったということで大きく売られました。一方でアップルやマイクロソフトなどは堅調となるなど売られたものが買われるような面もありました。インドの利上げから世界景気が鈍化するのではないかとの懸念が強まり、キャタピラーやアルコア、GE(ゼネラル・エレクトリック)など景気敏感銘柄は軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安にも関わらず堅調となりました。懸念材料も多く、為替も円高傾向にあることや外国人も売り越しと伝えられたのですが幕間つなぎ的に小型銘柄が買われ、また、好調な決算を発表する企業も多く、素直に好決算に反応して買われる銘柄も多く見られて指数を押し上げました。決算発表が本格化するなかで業績面からは売り込み難く、外部環境や政局の混乱を見ると買いあがりにくいということなのだと思います。

 為替は落ち着いてきたものの、引き続き米国株が軟調、インドの利上げなども取り沙汰されて上値の重い軟調な展開となりそうです。個別企業の決算動向には素直な反応となり、好調な決算を示すものはしっかりと買われるということなのでしょうが、市場全体としては冴えない展開となりそうです。個別企業の業績以外に決定的な材料にも乏しく、方向感の無い展開となりそうです。為替の影響の少ない銘柄や引き続き代替エネルギー関連銘柄などが幕間つなぎで買われるのでしょう。

 日経平均は引き続き10000円を意識した動きとなり、底堅さもみられると思います。一方で、上値の節目とみられる10200円〜300円水準を目指すような動きにはならず、10000円台固めということなのだと思います。10000円が心理的な節目としてではなく、もみ合いの節目としても意識されつつあり、10000円を大きく割り込んでまで売り急ぐほどの材料もなく、業績面からも底堅さは出てくるのだと思います。

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