後場に買い直されて大幅高清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年07月22日 16時02分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 10132.11円 △121.72円
売買高 17億7570万株
売買代金 1兆1681億9400万円
値上がり銘柄 1113銘柄
値下がり銘柄 379銘柄
騰落レシオ 135.14% △12.76%

日経平均

米国株高を受けて買いが先行、上値が限定的となるも後場に買い直されて大幅高

 米国株が大幅高となったことなどから買い先行となりました。ただ、週末ということで積極的に買い上がる動きも少なく、寄り付きの買いが一巡となったあとは外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあって値持ちは良かったのですが、上値も重く、上げ幅も限定的となりました。幕間つなぎとして買われていた銘柄が主力銘柄が物色されるなかで「お役御免」とばかりに売られるなど市場参加者の限られたような感じで相変らず盛り上がりには欠ける展開となりました。

 後場も方向感のない展開で値持ちは良いものの上値も重かったのですが、後場中ごろに持高調整とみられるようなまとまった買いが入って指数を押し上げ、大幅高となりました。ただ、継続的に最後まで買いが入るということでもなく、最後はヘッジ売りや手仕舞い売りに押され上げ幅縮小となりました。先週の金曜日と同様に手仕舞い売りが出るのかと思われましたが逆に買い戻しや持高調整の買いが週末にみられたということなのだと思います。

 小型銘柄は幕間つなぎとして買われていた銘柄が週末ということで手仕舞い売りに押されて冴えない展開となるものが多く、また主力銘柄への乗り換え売りもあり総じて冴えない展開となりました。ジャスダックTOP20は代替エネルギー関連銘柄などが買い直されて大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調でしたが、後場に入って買い直されて堅調、東証マザーズ指数は軟調となりました。先物はまとまった売り買いは散発的にみられるだけで断続的にみられるようなこともなく、指数を方向付けることはもちろん、大きく動かすようなこともほとんどありませんでした。相変らず目先の小口の売買が主体となっているようです。

 為替が円高に振れても「日本買い」が期待されるということで売り材料視されなくなりました。ここへきて米国市場の動きに反応しているようですが、逆に米国市場が高くなるような欧米の財政問題などを国内でも気にしているということなのでしょう。あるいは、欧米の動きを見ながら日本株に投資をする人=つまり外国人が主体で持高調整の売り買いが相場全体を方向付けているということなのではないかと思います。外国人次第ということなのかもしれませんが、来週からはもっと日米の決算動向に反応することになるのだと思います。

テクニカル分析

日経平均

 転換線を抜けて高値を窺う展開となりました。RSIは相変らず方向感はなく、ストキャスティックスは底値圏からの上昇となっており、基調は強いのでしょうがここからは上値も限られそうで高値を窺いながらのもみ合いとなるのだと思います。

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