米国株への反応は鈍く、手掛かり難の中、指数は小動き清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年07月21日 17時33分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 10010.39円 △4.49円
売買高 17億9700万株
売買代金 1兆1245億9900万円
値上がり銘柄 487銘柄
値下がり銘柄 996銘柄
騰落レシオ 122.38% ▼4.43%

日経平均

米国株への反応は鈍く、手掛かり難の中、指数は小動き

 米国株は軟調となり、為替も円高気味だったのですが、持高調整の買い戻しとみられる買いもあって、寄り付きは堅調となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も売り越しと伝えられたこともあり、寄り付きの買いが一巡となった後は買い戻しを急ぐ動きも積極的に買い上がる動きもなく、ハイテク銘柄を中心に手仕舞い売りに押される銘柄も多く軟調となりました。ただ、大きく下押すこともなく方向感に乏しく小動きとなりました。

 後場も前場同様に手掛かりに乏しい相場で売り買いともに大きな偏りもなく、手仕舞い売りや見切り売りもみられましたが売り急ぐことはなく引き続き指数は小動きとなりました。円高などに反応する動きも少なく、売られたものが買われ、買われたものが売られるというような目先的な動きが中心で最後まで方向感はみられませんでした。相変らず目先の値動きばかりを追うことだけというような展開で盛り上がりに欠ける展開となりました。米国企業の決算動向に反応しつつも最後まで買い切れず、売り切れないということなのでしょう。

 小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調となりました。個別の材料に反応するというものが多く、相場全体としての動きはみえず、東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均は軟調となりましたが、ジャスダックTOP20は大幅高となりました。先物はまとまった売り買いはほとんどみられず指数を大きく動かす、方向付けるようなこともありませんでした。後場に一度まとまった買いがみられ指数を押し上げる場面もありましたが、一瞬のことで大きな流れにはなりませんでした。

 米国市場に反応した後小動きとなるというパターンになっています。決算の発表前に比較的好調な業績動向なども伝えられるのですが、こうしたニュースへの反応は鈍くあくまでも目先の値動きに振らされているという感じです。買いが多いから株価が上昇するのではなく、株価が上昇するから買いが入るというような感じで、その日暮らしの目先の動きに一喜一憂しているという状況でしょう。しばらくは米国の決算や日本企業の業績動向に個別に反応しながらも日替わり物色という感じで指数の方向感はみられないのだと思います。

テクニカル分析

日経平均

 転換線に押さえられながらもみ合い、小動きとなっています。ストキャスティックスは底値圏にあるのですが、RSIはまだ高値圏にあって方向感はなく、まだ上値も重いと思われます。引き続き基準線と転換線の間での動き、上値があったとしても節目とみられる10200円〜300円水準での動きが続くのだと思います。

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