連載
» 2011年07月21日 08時00分 UPDATE

郷好文の“うふふ”マーケティング:Like No Other――ほかにはないソニーらしさを探して (3/3)

[郷好文,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3       

ほかにはないソニーを

 だが、2000年代になりiPodとiTunes、そしてiPhoneの出現で、ソニーサイクルはAppleサイクルに替わった。数百曲、数千曲をポケットに入れられる、ウォークマンをしのぐ価値を込めたハードは、MDもCDも駆逐した。革新ハードとソフトの供給システムの次の標的は、電子書籍と映画配信である。

 ソニーの苦悩はスローガンの変遷にも現れている。

 “Digital Dream Kids”(1996〜2000年)

 “Like No Other”(2004〜2008年)

 “make.believe”(2009年〜現在)

 好調だった時には“夢”があり、現実的になった今は“作り、信じる”。私はmake.believeはピンとこない。“ほかにはない”というニュアンスのLike No Otherが好きだ。

 ソニーが2005年に捨てたものの中にそれはあった。エンターテインメントロボット『Aibo』。社会現象にもなったロボットには、今までにないジャンルを創る力とほほえみがあった。 

 ソニーはモノ作りを超えた会社、文化創造業である。本当の復活は決算数値ではなく、ほかにはないハードから、ほかにはないエンターテイメントの供給システムからだと思う。そこにチャレンジするソニーが見たい。

関連キーワード

ソニー | 決算 | マーケティング


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

職種特集

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

Digital Business Days

- PR -