東日本大震災が影響、東北の学生は就活が1カ月遅れ

» 2011年07月14日 16時48分 公開
[Business Media 誠]

 レジェンダ・コーポレーションは7月14日、2012年4月入社の就職を希望する大学生・大学院生の意識調査結果を発表、6月末時点での内々定率が65.3%であることが分かった。

 しかし、地域別に見ると、東日本大震災の影響が大きい東北の学生の内々定率が54.9%と、全国平均より10.4ポイントも低くなっていた。昨年調査では東北の学生の内々定率は全国平均より高かったが、今年は大きく落ち込んでいるようだ。

内々定率(出典:レジェンダ・コーポレーション)

 面接に最も参加した時期のピークは全国平均では4月なのに対して、東北では5月。内々定を持つ学生の初めて内々定を得た時期のピークでも全国平均では4月なのに対して、東北では5月。東北の学生は就職活動で全体的に1カ月ほど遅れが出ているようだ。

 東北の学生に就活を振り返って負担に感じたことを聞くと、「震災の際に東北地方の選考がストップし、例年以上に東京に出なければならない頻度が高くなった(しかも交通費は一切出なかった)」(宮城県、女性)、「震災を受けて、就活から離れていたのに、突然選考を再開されたこと。私は石巻なので本当に何の準備もできず苦労した」(宮城県、男性)、「地震が起き、アルバイトできない時期があった」(宮城県、男性)などの声があった。

 インターネットによる調査で、対象は2012年4月入社の就職を希望する学生4383人(男性2380人、女性2003人)。調査期間は6月23日から29日。

面接参加時期(左)、内々定獲得時期内(右、出典:レジェンダ・コーポレーション)

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