ビブリオファイル Cruising　7月のおすすめ（1/5 ページ）

[エキサイトイズム]

　東京・六本木の洋書・デザイン専門書店「ビブリオファイル」がセレクトの柱としている、プロダクトデザイン、建築、インテリア、グラフィックの4つのカテゴリーから、印刷、装丁の美しさなどデザインも楽しめる、おすすめの書籍を紹介します。

　今回は、プロダクトデザインの中から5冊をピックアップ。シンプルで安価なプロダクト、普遍的なプロダクトや、新たな素材やテクノロジーを組み合わせたプロダクトの数々。対照的に見ていくことでデザインの本質とは何かをあらためて考えることができます。

Usefulness in Small Things

　安価で大量生産によって産み出されている多くのマスプロダクトたち。サム・ヘクト、キム・コリンによって集められたこれら世界中のアイテムをテーマごとに編集し、そこにある隠れた機能性やデザイン性を彼ら独自の視点から検証し、これまでフューチャーされることのなかった日用品の魅力を使用方法なども含め紹介しています。

　序文をポール・スミス、イントロダクションをデヤン・スジック、写真をアンジェラ・ムーア、ブックデザインはロンドンのデザイン集団グラフィック・ソート・ファシリティという豪華メンバーが担当しています。日用品の図鑑のような、身の回りのプロダクトを改めて見直すきっかけをくれる1冊です。