アートバーゼル42　現地レポート（2/5 ページ）

[土田貴宏，エキサイトイズム]

　常にアートシーンを超えて話題を提供しつづける村上隆の立体作品「Jesus」は、パリの著名ギャラリー、Galerie Perrotinが展示。一般公開に先駆けた14日のプレビューのうちに売約済みとなったらしく、翌日にはブースから消えていた。村上隆はロンドンのGagosian Galleryでの個展も始まったばかり。

　2010年末の金沢21世紀美術館での展覧会が評判となった、ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスによる1986年発表の作品「Animal」。紙で作った模型を撮影して作品とするドイツ人アーティスト、トーマス・デマンドの新作「Tribute」。いずれもニューヨークのMatthew Marks Galleryが扱う。

　抽象作品だけを集めた写真集が発売されたばかりのウォルフガング・ティルマンス。彼の作品を扱うギャラリーは多いが、比較的小さめのサイズの一連のシリーズは、繊細なブルーが特に目立っていた。ケルンのGalerie Daniel Buchholz。