コラム
» 2011年07月07日 08時00分 UPDATE

杉山淳一の+R Style:第50鉄 小湊鐵道と養老渓谷とわらじトンカツ――房総横断ローカル線紀行(前編) (1/5)

東京から鈍行で1時間。千葉県の房総半島には、小湊鐵道・いすみ鉄道というローカル線が走っている。美しい滝、ムーミン列車、絶品とんかつ……奥深い千葉ローカル線の旅、今回は前後編でお送りしよう。

[杉山淳一,Business Media 誠]

 内房線の五井から小湊鐵道(こみなとてつどう)に乗り、上総中野駅でいすみ鉄道に乗り継げば、外房線の大原に出られる。房総半島を横断できるルートで、東京から日帰り可能。お手軽なローカル線体験コースとして注目されている。今回はその前編。小湊鉄道で養老渓谷へ、そしていすみ鉄道に乗り換えて大多喜駅まで。マイナスイオンをたっぷり吸って、うまいトンカツを食べた。

map 今回のルート。ここをクリックすると筆者による各ポイントについての説明が読める

東京から鈍行で1時間、ローカル線の旅が始まる

 今回の旅は気合いを入れて早起き。東京駅06:35発の総武線快速で千葉駅に07:13着、07:27発の内房線普通列車に乗って、約20分で五井(ごい)駅に着いた。

ay_01.jpg 今回は千葉県市原市。小湊鐵道の五井駅からスタート

 五井といわれてもピンとこないかもしれない。所在地は千葉県市原市で、千葉市の南側に当たる。五井は市原市役所に近く、市原市の心臓部だ。市原市といえばサッカーのジェフユナイテッド市原・千葉の本拠地。沿岸は大工業地帯で、晴れて空気が澄んだ日は羽田空港展望デッキからも煙突が見える。

 いっそ、五井駅を市原駅に改名しちゃえばいいのにと思う。そんな五井駅だが、構内はのんびりとしたたたずまい。内房線のホームは15両編成に対応しているとはいえ、島式※が1本だけ。そこから見える小湊鐵道のホームは、内房線の半分ほどの長さがあるのに、列車はたった2両。いかにもローカル鉄道らしい可愛らしさだ。その奥には小湊鐵道の車両基地があって、ディーゼルカーや貨車が並んでいる。じっくり観察したいけれど、次の発車は5分後なので早足で跨線橋を渡った。これを逃すとその次の列車は40分後、しかも途中の上総牛久駅止まりだ。その先の養老渓谷まで行く列車は09:22発になってしまう。今日は欲張りなコースだから、ここで1時間半も使えない。

※島式ホーム…2本の線路にはさまれてホームがある形。ホーム両側に上下線を発着させるのが一般的。逆に線路をホームで挟む形のものを相対式ホームという。
ay_02.jpg 五井駅構内に小湊鐵道の車両基地がある(クリックすると拡大)
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