日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合は7月6日、6月の新車乗用車販売台数ランキングを発表した。それによると、トップはトヨタ自動車の「プリウス」で、販売台数は前年同月比39.0%減の1万9429台だった。東日本大震災で被災したり、部品が調達できなくなったりしたことで、4〜5月は前年の2割程度に落ち込んでいた生産が回復してきたことから、震災前の2月以来、4カ月ぶりのトップに返り咲いた。5月13日に発売したワゴンタイプのプリウスαも販売台数を押し上げた。
2位は本田技研工業「フィット」で、同2.3%増の1万6321台、3位は前月トップだったスズキ「ワゴンR」が同3.6%減の1万4928台で続いた。
東日本大震災の影響はまだ続いており、6月の新車販売台数は前年同月比23.3%減の22万5024台と低調。前年同月比では10カ月連続のマイナスとなっている。また、軽自動車の新車販売台数も同25.4%減の12万6804台と、9カ月連続のマイナスとなった。しかし、それぞれ生産施設の復旧などが進んでいるため、4〜5月の落ち込みよりは改善が進んでいる。
メーカー別に見ると、トヨタ自動車が前年同月比36.3%減、本田技研工業が同32.5%減、日産自動車が同10.8%減、マツダが同32.9%減と、特に大手で生産の戻りが鈍い。一方、スズキは同28.2%増、富士重工は同7.7%増、輸入車でもBMW(BMW MINI含む)が同22.4%増、ボルボが同52.0%増と人気を集めているようだ。
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