独立記念日で休場清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2011年07月05日 08時35分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9965.09△97.02

<TOPIX>864.11△10.25

<NYダウ>独立記念日で休場

<NASDAQ>独立記念日で休場

<NY為替>80.84

独立記念日で休場

 米国市場は独立記念日で休場となっていますが、先週末3連休を控えているにも関わらず堅調となったように、景気鈍化懸念や信用収縮懸念も薄れており、目先的な過熱感を冷ますような動きはみられるのでしょうが、強含みの展開が続くと思われます。

 QE2(量的緩和)終了での資金供給も懸念されましたが、そのぶんは既に織り込まれ、過剰反応となったぶんの修正ということなのだと思います。今週も注目される経済指標の発表も多く、景況感に一喜一憂、右往左往することになるのでしょう。

 欧州でもギリシャ問題も一段落となり、再度世界経済の拡大を受けて堅調な相場展開となりそうです。今週はECB(欧州中央銀行)政策委員会もあり、利上げなども取りざたされることになりそうですが、基調は強含みとなってくるのだと思います。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は先週末の米国株が大幅高となったことなどから、買い先行となり一時大幅高となって心理的な節目とみられる10000円を抜ける場面もありました。値持ちの良い場面も多かったのですが、さすがに達成感もあり、上げ幅縮小となりました。外国人も引き続き買い越し基調と伝えられたこともあり、達成感が出たからといって売り急ぐ動きもなく案外値持ちも良いという感じでした。

 米国市場は休場となったので売り材料とはならないのですが、為替が円高気味ということや昨日の相場で達成感が出たこともあり、本日は冴えない展開となるのではないかと思います。幕間つなぎ的に値動きの軽い代替エネルギー関連銘柄などは買われるのかもしれませんが、テーマ性で買われるというよりも目先の値動きばかりを気にする向きも多く、総じて冴えない展開となりそうです。ここまでしっかりと戻した主力銘柄などは騰落レシオ(25日、東証一部)が買われ過ぎとされる120%を超えたこともあり、手仕舞い売りが優勢となりそうです。

 日経平均は10000円をつけましたが、5月と同様にまだ「誤差の範囲」となる可能性もあります。昨日のローソク足の形も「コマ」のような形、TOPIXは上髭も長く、本日の寄り付きが軟調な始まりとなると昨日の高値が当面の高値となる可能性もあります。目先的な過熱感を冷ますように9800円〜900水準の節目での底固めとなるか、9800円〜900円水準の節目が上値として再度9500円〜600円水準の節目を試す展開になりそうです。

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