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» 2011年06月30日 08時38分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:ギリシャ問題からの金融不安が薄れて堅調な展開が続く (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9797.26△148.28

<TOPIX>844.11△13.77

<NYダウ>12261.42△72.73

<NASDAQ>2740.49△11.18

<NY為替>80.76▼0.36

ギリシャ問題からの金融不安が薄れて堅調な展開が続く

 ギリシャ議会で中期緊縮財政法が可決されたことから欧州金融不安に対する懸念が薄れ、総じて堅調となりました。米QE2(量的緩和)終了の影響も織り込まれたとして信用収縮懸念も薄れて、金や原油の先物価格が上昇となったこともリスク許容度の上昇を示すものとして好感されたものと思います。世界的な景気鈍化懸念も日本企業の大震災からの立ち直りの早さを確認して薄れ、景気敏感銘柄なども含めて堅調な地合いが続いています。

 QE2の終了の影響を織り込む動きと、6月末のファンドなどの決算に絡むお化粧の動き、そしてギリシャ問題の進展を好感する動きが続いています。今後は米国の経済指標に敏感に反応することになるのでしょうし、6月末が過ぎたあとの目先の需給に対する懸念は残ります。中国をはじめ新興国の経済拡大、「新興国」の範囲の拡大などがみえてくるのかどうか、そしてそうした世界的な景気拡大の恩恵を米国企業がしっかりと受けることが出来るのかどうかなどを見極めることになりそうです。

 個別にはデビットカードの手数料規制が大幅に緩和されたことを好感してビザやマスターカードが大幅高、住宅ローン担保証券(RMBS)の訴訟で和解に達したと発表したバンク・オブ・アメリカが大幅高、欧州金融不安が薄れたこともあってJPモルガン・チェースも堅調となるなど金融株は軒並み堅調となりました。金や原油の先物価格が上昇となっていることから引き続きエクソン・モービルなどの石油株やパブリック・ゴールドなどの金鉱株などが高く、世界的な景気鈍化懸念も薄れてモンサントが大幅高となりアルコアも堅調、GE(ゼネラル・エレクトリック)も高くなりました。インテルやアップル、キャタピラーなどは利益確定売り、手仕舞い売りに押されて軟調、3−5月期決算で赤字が予想以上に膨らんだKBホームは大幅安となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高や円安を受けて大幅高となりました。世界的な景気鈍化懸念やギリシャ財政不安からの金融不安なども薄れ、米QE2(量的緩和)終了を織り込んで信用収縮懸念も一段落となったことから世界的にリスク許容度が上昇となったものと思います。まだまだ売買高なども増えませんがセンチメントは上向きとなっているようです。

 米国市場が引き続き堅調なことや為替も比較的落ち着いていることもあり、本日も堅調な展開が期待されます。月末ということ、特に6月末ということで、お化粧買い期待もあり、利益確定売りも最後まで手控えられる可能性もあって堅調となりそうです。売買高が一向に盛り上がらず、物色対象も搾りきれないのですが、出遅れ銘柄や投資信託の買いが期待出来そうな割安感の強い銘柄などを物色することになるのだと思います。買戻しを急ぐ動きは一巡となった感もあり、どれだけ手仕舞い売りをこなせるかということでしょう。

 日経平均は9800円〜900円水準の次の節目を目指す展開になりそうです。日経平均はしっかりと一目均衡表の雲を抜けてきており、強含みの展開が期待されそうです。ただ、騰落レシオも高まっており、利益確定売りに上値を押さえられる場面もありそうです。TOPIXも一目均衡表の雲を抜けてはいるのですが、サポートとなる雲が下落となっており、日経平均以上に上値を押さえられ、相場全体も上値の重さを嫌気すると今後は下値のサポートを試すような動きになる可能性もありそうです。

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