大韓航空のエアバスA380がソウル/成田線に就航秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(2/7 ページ)

» 2011年06月28日 08時00分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

1階席最前方のファーストクラス

 機内に足を踏み入れると、淡いブルーとベージュの明るい色づかいの内装が目に飛び込んでくる。2005年に、それまでの紺色と赤を基調とした企業カラーが一新され、客室乗務員の制服を含めてすべてリニューアルされた。

飛行機と空と旅 プライバシーが確保されたファーストクラスシート。就寝時には快適なベッドに

 まずはメインデッキ最前方に置かれたファーストクラスへ。「コスモスイート」と呼ばれる独立型のシートが、横1列「1-2-1」の4席で3列、計12席でレイアウトされている。シートピッチ(座席の前後間隔)は83インチ(211センチ)、シート幅は27インチ(68.6センチ)とゆったりしたつくりで、就寝時にはワンタッチで快適なフルフラットベッドになる。正面にある液晶スクリーンは23インチの大型サイズ。シート周りの収納スペースも十分な広さが確保されていた。

 ファーストクラスは、トイレにも窓があって光が差し込み、明るく開放的だ。

2階席にも開放的な空間が広がる

 メインデッキのファーストクラス後方には、エコノミークラスのシートが3つのブロックに分けてレイアウトされた。横1列のシート配列は「3-4-3」の10席で、トータル301席。3つに分かれたブロックのうち、手前の2つのブロックでは青いシート地の座席が、後方の1ブロックには茶色のシート地の座席が並んで、見た目にもおしゃれだ。シートピッチは34インチ(87.4センチ)と、こちらもエコノミークラスとしては広め。背もたれは最大118度までリクライニングし、前のシートの背には10.6インチの個人用モニターが設置されている。

 続いて、機体後部の螺旋階段を上がってアッパーデッキへ。そこはビジネスクラスだけで設計されたラグジュアリー空間だ。「プレステージスリーパー」と呼ばれるフルフラット型のビジネスシートが計94席設置されている。

飛行機と空と旅 ビジネスクラス用の新シートは、総額2億ドルを投資して2009年に誕生

 前日に成田からソウルへのフライトで利用したボーイング777では、同じシートが横1列「2-3-2」の7席でレイアウトされていたのに対し、その一回り大きなA380では1席少ない「2-2-2」の6席での配列だ。シート幅は21.6インチ(54.9センチ)で、前のシートの背にある個人用モニターのサイズは15.4インチ。シートピッチも74インチ(188センチ)と贅沢なスペースがとってあり、キャビン全体に開放的な空間が広がっていた。

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