グアテマラでスペイン語の格安語学学校を運営――片桐真氏世界一周サムライバックパッカープロジェクト(3/3 ページ)

» 2011年06月28日 08時00分 公開
[太田英基,世界一周サムライバックパッカープロジェクト]
世界一周サムライバックパッカープロジェクト
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――日本でスペイン語を学んでいる人、学びたい人にメッセージがあればお願いします。

片桐 日本ではスペイン語を実際に使う機会がなかなかなく、スペイン語に関する情報も少ないので、興味を維持していくのが難しい環境にあるかもしれません。

 ただ、語学はやはり継続して行うことにより効果が出てくるものなので、一度学び始めたら、少しずつでも続けていただきたいと思います。アタバルで行っているインターネットによる授業がそのお役に立てることがあるかと思いますので、興味がある方はご連絡ください。

――最後に日本の若者にメッセージを。

片桐 興味が内向的で、海外などには興味を持たない人が最近増えていると聞きます。政治や経済だけでなく、さまざまな点で閉塞感があるのかもしれません。

 ただ、そういう時こそ海外の違う文化を見てみるのも良いのではないでしょうか? 日本と違った価値観や文化を基礎に生活している人たちがいるということを実際に見て、その中で考えてみるというのはとても新鮮なものであり、考え方やものの見方の幅を広げてくれると思います。

 また、外から日本を見ることで、良い点も悪い点も含め、今までとは違ったものが見える時があります。特に、考えが内向きになり行き詰まった時など、思い切って海外に出ることも考えてみてください。

活用範囲が広いスペイン語

 アンティグアにはほかにもスペイン語学校がありますが、日本人向けの細かな対応や、日本語の辞書やテキストなどがアタバルの特徴のようです。

 実は中南米を旅する人々の間ではグアテマラでのスペイン語留学(アタバル)は有名な話なのですが、一般の人はほぼ知らないと思います。

 何を隠そう僕は大学の第2外国語がスペイン語でした。スペイン語を話せたら、米国大陸の人たちとコミュニケーションできるのだと意気込んで授業に臨んだものの……、数カ月後にはモチベーションが低下していました。英語と同じで、実際に使う機会がないとモチベーションの維持が難しいと思います。

 もし、僕が大学1年生の時にグアテマラのスペイン語留学を知っていれば、夏休みや春休みを利用して、にわかに憶えたスペイン語を実践しに、旅行も兼ねてスペイン語留学に行っていたかもしれません(中米なので飛行機代が少し値が張りますが……)。

 スペイン語が使えれば、スペインはもちろん、米国大陸のほとんどの国で生活可能です。米国でもロサンゼルスなど、メキシコ国境に近付くほどスペイン語を話す人たちが増えていきます。また、アフリカ大陸でも、モロッコの一部地域の人たちがスペイン語を話せるようでした。かつて、圧倒的な力で領土拡大をしていたスペインの影響でしょう。

 学生であれば長期休暇の際に、社会人であれば転職の際に、旅人であれば中南米を旅する前に、グアテマラの古都アンティグアにあるアタバルを訪れてみてはいかがでしょうか。

アタバルの屋上で先生たちと

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