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» 2011年06月21日 08時32分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:FOMC待ちで上値も重い (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9354.32▼59.88

<TOPIX>805.34▼7.07

<NYダウ>12080.38△76.02

<NASDAQ>2629.66△13.18

<NY為替>80.28△0.24

値頃感からの買いも入り堅調だが、FOMC待ちで上値も重い

 ギリシャ問題は遅々としているのですが進展がみられ、週末のヘッジ売りの買戻しや値頃感からの買いが入り堅調となりました。ただ、FOMC(公開市場委員会)の開催を控えて、QE2(量的緩和)終了後のFRB(連邦準備理事会)の金融政策を見極めたいということで、積極的に買い上がることもなく、上値は限定的となりました。世界的な景気鈍化懸念もQE2終了を織り込んだことで薄れ、信用収縮の動きも一段落となったことから、底堅い堅調な展開になったものと思います。

 QE2終了を織り込む動きとなっています。次の展開がみえないことから、積極的に買い上がるようなことも、売り急ぐこともなく、FRBの政策待ちということでしょう。足元の景況感が芳しくないだけに、「FRBが何とかしてくれる」との期待も根強く、FOMC後のFRB議長のコメントは大いに注目されます。景気回復鈍化を気にしつつ、金融緩和継続に期待するということなのだと思います。ただ、引き締めが明示される可能性は少なく、信用収縮=リスク許容度の低下が一段落となったことからの買い直しなどもみられるのではないかと思います。

 個別には5月の世界での建設機械売上が前年同月比で52%増えたと発表したキャタピラーが高く、ユナイテッド・テクノロジーやスリーエムなど景気敏感銘柄の一角が堅調となりました。目標株価の引き下げが伝えられたゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが安く、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースも軟調となりました。インテルやIBMなどは堅調でしたが、RIM(リサーチ・イン・モーション)は大幅続落、アップルも連れ安となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は堅調な始まりとなったものの、手掛かり難の中で上値も重く堅調ながらも冴えない展開となりました。外国人も買い越し基調と伝えられたのですが、積極的に買い上がるような動きもなく、上値の重さを嫌気するように手仕舞い売りもみられ、一時軟調となる場面もみられるなど買い気に乏しい中で値上がり銘柄数も多かったのですが、指数は冴えない展開となり、閑散小動きとなりました。

 米国株に値頃感からの買いもみられ、日本市場でも底堅さはみられるものと思います。ただ、積極的に買い上がるだけの材料には乏しく、逆に政局の混乱や原子力発電諸問題、世界的な景気鈍化懸念や米国のQE2終了後の金融政策に対する懸念、欧州の金融不安と懸念材料は多く、値頃感からの打診買いや買戻しはみられても最後まで買い切れないと思います。為替も比較的落ち着いていることから、売られすぎたようなハイテク銘柄や自動車株などの主力株に底堅さはみられ、代替エネルギー関連銘柄や電力不足対策銘柄などが日替わり的に買われることになるのでしょう。

 日経平均はまだ9500円〜600円水準での上値の重さを試す展開が続いていると思われます。下値は9200円〜300円水準とみられるのですが、今のところ9300円台では売り急ぐ動きよりも買い戻しが入るようです。懸念材料が多い割には懸念されるものが悪化するようなこともなく、売り急ぐ動きにはならないのでしょう。懸念材料がさらに出てくるようなことや悪化するようなことがあれば9200円〜300円水準を目指し、好転の兆しがみられると9500円〜600円水準を目指し、好転するとその節目を抜けて来るのでしょう。

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