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以下「創業1300年! 世界最古の温泉宿に行ってみた――慶雲館52代当主・深澤雄二氏(前編)」(2011年2月18日)の冒頭部分を再掲します。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、嶋田淑之さんの記事をまとめて読むことができます。
今なお、多くの都市生活者の心をときめかせる“秘湯”の宿。しかし交通網が整備された現代では、そのほとんどはアクセスが良く、快適な旅が約束された観光地となっている。今回もそんな軽い気分で向かった。しかし……。
南アルプスの奥深く、富士川の源流域に当たるこの一帯は、日本列島の地質構造を東西に2分する大断裂帯「フォッサマグナ」の西の縁、糸魚川静岡構造線の直上に位置する。落石や岩盤の崩落が頻発し、交通規制も多く、通行止めとなることも珍しくないようだ。それを裏付けるように、当日も随所で修復工事やトンネル掘削工事が行われていた。
山道でカーブが多かったため、普段は車酔いをしない私もひどく酔ってしまい、同行した編集H氏は途中でクルマを止めて、トイレに駆け込むほど。しかし、向かった先には、別天地とも言うべき世界が広がっていた。
それが山梨県南巨摩郡早川町にある西山温泉慶雲館。最寄り駅のJR身延駅からクルマで1時間半ほどの道のりであった。
出迎えてくれたのは、今回の主役、同館の第52代当主である深澤雄二さん。長期不況を背景に全国の有名温泉地がじりじりと地盤沈下していく中、慶雲館はアクセス良好とはお世辞にも言えない立地条件にありながらも、全国の旅館経営者が最も注目するJTBお客様アンケート評価では平均95点(2010年)を獲得し、中規模旅館としてはトップクラス。一般の温泉好きだけでなく、プロからも高い評価を獲得しているという。
一体、そこにはどんな秘密が隠されているのか? それを明らかにすべく、当主の深澤さんにインタビューしたほか、料理長や総務部長、そして我々の部屋を担当していただいた仲居さんにもお話を伺った。前編では「そもそも西山温泉慶雲館とはどういうところなのか」を紹介し、後編では1300年生き抜いた経営の秘密を解き明かしていきたいと思う。(続きは「まとめ読み!誠 PDF」で)
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