震災後、増えつつある“東北募集枠”

» 2011年06月17日 13時24分 公開
[Business Media 誠]

 東日本大震災の発生以降、企業の採用活動にどのような変化が起きているのだろうか。採用活動に携わっている人に、会社として東北募集枠を設けていますかと聞いたところ「現在、設けている」が5.5%、「設ける方向で検討中」が6.0%、「設けたい」が16.3%であることが、イーキャリアの調査で分かった。一方「現在設けていないし、設けるつもりはない」(72.3%)は7割を超えた。

 採用活動が「積極的である」とした人で、東北募集枠を「現在、設けている」と回答したのは13.9%。また「設ける方向で検討中」は12.9%、「設けたい」は25.7%と、東北在住の人を積極的に採用する姿勢がうかがえた。

震災後、東北募集枠を設けましたか? (出典:イーキャリア)

1人当たりの採用予算額

 人員の過不足について、どのように感じている人が多いのだろうか。「不足している(やや不足を含む)」と答えたのは32.5%に対し、「過剰である(やや過剰を含む)」は10.0%。昨年行った調査と比べ、「不足している」は3.1ポイント低く、「過剰である」は3.1ポイント高くなった。

 ポジション別で「不足している」の回答をみると、「第二新卒クラス」が34.0%、「一般クラス」が32.5%、「マネージャークラス」が37.3%、「エグゼクティブクラス」が26.3%という結果に。

ポジション別の人員の過不足(出典:イーキャリア)

 1人当たりの採用予算額を聞いてみると、平均72万5600円。2009年の47万5000円、2010年の64万9700円よりも高く、3年連続で増加した。

 インターネットによる調査で、採用活動に携わっているビジネスパーソン400人が回答した。調査期間は6月3日から6日まで。

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