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» 2011年06月17日 12時00分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2011年6月4日〜6月10日):福島第一原発からのツイートを読む方法を考えてみた

ここ最近、福島第一原発で復旧に当たっている“らしき”人々のツイートが静かに話題となっている。そんな現場からのツイートを、アカウントを知らなくても読めるようにするにはどうすればいいのか。そのヒントは「位置検索」にあると、筆者は考えた。

[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週、最も読まれた記事は「『私も、被ばくした』――蓮池透が語る、原発労働の実態(前編)」。関連リンクに入れた記事がYahoo!ニュースにピックアップされたこともあり、今週のランキングでも上位に入っている。原発は一般の人にとってはなかなか縁のない場所であるため、その内実に興味を持って読んだ人が多かったようだ。

 記事では昔、原発で働いていた人々の話に触れているのだが、実は現在、福島第一原発で復旧に当たっている“らしき”人々がTwitterで情報発信しており、静かに話題になっている。“らしき”と書いているのは、本人確認できないからなのだが、そのツイートからは生々しさが感じられた。

 筆者は誰かのRTなどから、そうした現場の人々らしきアカウントを知ったのだが、「別の方法でも原発で働く人々のツイートを読むことができるのではないか」と思い至った。そのカギは「位置情報」である。

 Twitterではツイートに位置情報を加えることができる。そして、Twitterには検索オプションがあり、ある場所でつぶやかれたツイートを検索することもできるのだ。例えば、福島第一原発がある福島県双葉郡大熊町の2キロ圏内のツイートが見たいなら、「near:大熊町 within:2km」と入力して、検索すればいい。その結果が↓の画像だ。

ah_twi.jpg 「near:大熊町 within:2km」でTwitter検索した結果

 ……なぜか、「@fujima_bot」なるマンガ『スラムダンク』の登場人物、藤真健司風につぶやくBOTのツイートが大量に引っかかった。理由を調べてみると、Twitterの位置情報での検索結果には、検索した地域の名称などがプロフィールに入っているアカウントのツイートも表示しているからであるようだ。@fujima_botのプロフィールには「翔陽高等学校」とあるのだが、福島第一原発から少し離れた場所に双葉翔陽高等学校が実際に存在するので、ここに引っかかったようである。

 ただ、プロフィールに近辺の地域の名称を入れている人はそれほど多くないので、「near:大熊町 within:2km -from:fujima_bot」などと入れて関係のないツイートを削っていくと、位置情報を加えたツイートを探すことができる。筆者が調べた時は、原発で働いている人のツイートは見当たらなかったのだが、近くにボランティアに来た人のツイートが引っかかった(仕事中にツイートすることはないと思うので、宿泊所などで位置検索すると引っかかりやすいと思われる)。

 現状、位置情報を加えてツイートしている人はそれほどいないのであまり有効とは言えないのだが、将来的にTwitterで位置情報を加えるのがデフォルトになるといった変化があれば、状況が変わる可能性もあるだろう。

 東京電力が6月17日に、福島第一原子力発電所の事故の収束に向けた工程表の見直しを発表すると見込まれるなど、まだ予断を許さない状況は続いている。原発報道が次第に行われなくなる中、ふくいちライブカメラTBSのライブ映像をチェックして現場の状況を知ろうという動きも起こっているが、こういう方法でも現場の動きが分かるかもしれないと知っていただければ、何らかの役に立つのではないかと思う。

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Twitter | 福島第一原子力発電所


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