中山:お見合いですか。時代に逆境しているような気もしますが、それはまたどうして?
鈴木:今どきの方法じゃない方法だとは分かっていますし、果たして昔のように世話を焼いてくれるおせっかいな親戚のおばさん的な人がいるかどうかは分かりませんが、お見合いを否定する理由がないんですよね。
中山:古風だけど、悪くはない、と。
鈴木:そうです。少なくとも、親戚や知人の紹介ということは、ある程度の人物評価のスクリーニングが入っているということにもなるので、安心して会えるメリットがあるじゃないですか。おばさん的な人も、僕の性格や好みを知ったうえで紹介してくれるわけですし。こんなありがたい話はなくないですか?
中山:そう言われると、そんな気も。
鈴木:キッカケの1つとして考えれば、食わず嫌いしなくてもいいんじゃないでしょうかね。声がかかれば、ありがたくお会いさせていただきますよ。
中山:私自身は、お見合いを検討したことすらなかったから、一度くらい経験してみたかったかも。
鈴木:そういう意味では、紹介所とかマッチングなどの商用サービスも手段のひとつになりえるんじゃないでしょうか。唯一心配なのは、企業側がどこまで僕の人となりをしっかり見極めて紹介してくれるのかですかね。そのあたりは、親戚のおばさんのほうが正確なマッチをしてくれるかも、ですが(笑)。
鈴木:若返ったら、他にもやってみたい方法がもう1つありまして。
中山:どんなことでしょう?
鈴木:街ですれ違う、見知らぬ女性に声をかけるという……。
中山:それは、いわゆるナンパですね?
鈴木:今風に言うと、確かにナンパですね。ただ、僕の場合は、適当な遊び相手探しとしてではなく、真面目な恋人探しとして、です。
中山:でも、見ず知らずの女性に街角でいきなり声をかけても、なかなかうまくいかないのでは。気味悪がられて逃げられるのがオチかと。
鈴木:ええ、大半が相手にしてくれないでしょうね。
中山:では、なぜそんな可能性の低い方法を?
鈴木:まさにその可能性ですよ。駅や街ですれ違ったり、レストランで偶然横にいた人と、どんな共通点があるかも分からない。ひょっとしたら、ものすごくウマが合う人かもしれない。何人かに1人はリアクションを返してくれるかもしれないし、その内の1人とはすごく気が合うかもしれない。そうやって可能性を考えると、誰とだって友達になればいいじゃないかと思うんです。
中山:うーむ、確かにその通りですが、実行するにはかなりの積極性が求められそうですね。
鈴木:でも、失うものは何1つないですよ? ゼロかプラスしかないので、深刻にとらえなくてもいいでしょう(笑)。
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