メディア接触時間は1日5時間50分、携帯からのネット利用が急増――博報堂調査

» 2011年06月16日 13時03分 公開
[Business Media 誠]

 博報堂DYメディアパートナーズは6月15日、「メディア定点調査2011」の結果を発表。それによると、東京地区の生活者のマス4媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)とインターネット2媒体(PC、スマートフォンを含む携帯電話)を合わせた1日のメディア接触総時間は、週平均で前年比2.1分増の5時間50分と、ほぼ昨年並みであったことが分かった。

 メディア別にみると、「PCからのインターネット接続」が前年比4.3分増の81.7分、「携帯電話からのインターネット接続」が同6.8分増の32分と増加していたのに対して、新聞は同4.5分減の23.3分となっていた。この結果について、博報堂DYメディアパートナーズは「動画投稿・閲覧サービス、ネットショッピング、ミニブログ(Twitterなど)への書き込み時間が増えたことが要因」と分析している。

1日あたりのメディア接触総時間推移(1週間平均、出典:博報堂DYメディアパートナーズ)

スマートフォンの普及が影響

 中でも「携帯電話からのインターネット接続」時間は顕著に増加しており、2007年(14.1分)からの4年間で倍以上となっている。その一因として同研究所ではスマートフォンの普及が背景にあると分析。

 そこでスマートフォンの所有率を調べると、全体の保有率は16.5%と前年より6.7ポイントも増加。男女・年代別にみると、男性20代(35.2%)と30代(35.1%)、女性20代(22.4%)と30代(16.9%)で特に高くなっていた。

 博報堂DYメディアパートナーズでは「メディア接触総時間が6時間近く、つまり1日の4分の1にあたることを考えると、メディア接触総時間がさらに伸びていく可能性は低い。生活者のメディア接触多様化を背景に、ダブルスクリーン・トリプルスクリーンといわれるテレビとの『ながら利用』などによって、むしろPCやスマートフォンを含む携帯電話からのインターネット接続時間が、増加していく傾向が強くなるのではないかと予測される」とコメントしている。

男女、年代別スマートフォン所有状況(出典:博報堂DYメディアパートナーズ)

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