ビジネスパーソンに有益なコンテンツを無料で提供――bizocean×Business Media 誠ネットメディア編集長対談(5/5 ページ)

» 2011年06月16日 09時55分 公開
[嶋田淑之,Business Media 誠]
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ネットの記事は、読むよりも音声で聴きたい?

吉岡 今お話を伺っていて、”ソーシャル”というキーワードの捉え方が、業種によってずいぶんと違うのだな……というのが、私にとって新発見でした。うちでも、少し違った意味で、『ソーシャル系』に力を入れ始めています。例えば、TwitterやUstreamといった取り組みですね。

 確かに動画の強さってありますよね。それと関連して……最近よく思うんですが、Webって基本的に文字じゃないですか? でも、耳で聴きたいという欲求が私にはあるんです。実際、そうした音声技術は向上してきているので、記事の数々が音声で聴けると面白いなと。最近は、ビジネスセミナーも流行っていますし、ビジネスパーソンはすごく勉強熱心でまじめだと感じます。歩いている時や、満員電車に乗っているときといったWebの記事を読めないような状況でも、聴くことなら可能だったりしますよね。勉強熱心な皆さんのために、そうしたサービスはありだと思うんですよ。

吉岡 私もみんな勉強熱心だなあ……と痛感しています。終身雇用制が崩れて、皆さん、焦っているのかな……とも思いますが。例えば朝、出勤前に勉強会に出かけたり、英会話や資格取得のための学校に通ったり、とにかく皆さん、まじめになっていますよね。そういう意味で、今おっしゃったサービスは“あり”ですね。ヒントになります。

 そうしたビジネスパーソンの動向と関連して、ビジネス書が最近、面白いですよね。私はよくビジネス書を読みます。もともとPR会社出身なので、どうしてもマーケティング関係の本が多くなりますが、それ以外でしたら、リクルートの営業マンから杉並区の中学校の校長へ転進した藤原和博さんが書かれた『つなげる力』(文藝春秋、2008年)がとても面白かったです。ビジネスのヒントになりましたね。"何かと何かをつなぐと、そこに新しいものが生まれる"ということで、この考え方はインターネットで使えるな……と。"組み合わせの妙"と言うべきものをネット上でいかに紡ぎ出してゆくか、その手腕が問われるわけですよね。

吉岡 今後の方向性を考えてゆくと、様々な可能性が広がってきますね。今回始まった両社の協業を通じて、とりあえず当面は、相互補完的な3+3=6を目指すことになると思います。最初から3×3=9を狙うと失敗しがちですから……。でも、いろいろやっているうちに、創発的な状況がパッと現われ、期せずして3×3=9になるようなことになることも出てくるかもしれませんね。

 それは一体どんなカタチになるのか? 乞うご期待という感じでしょうか。楽しみは尽きませんね。では今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

Biz書式テンプレート

 bizoceanで人気のビジネステンプレートは、今後、誠 Biz.IDの連載「Biz書式テンプレート」にて提供予定です。現在は、以下の2本をダウンロードできます(2011年6月16日現在)。

 →1枚のExcelファイルで売上伝票の入力から発行までを管理してみる

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プロフィール

堀貢一(ほりこういち) 1995年、大手PR会社に入社。IT企業のプロモーションに従事。外資系インターネットセキュリティ会社の設立に参画する。同社のマーケティングマネージャーを経て、2005年に株式会社ミロク情報サービスに入社。新規プロジェクト「bizocean」を立ち上げ、現在に至る。現在、ミロク情報サービスネット事業推進部部ポータルサイトグループ長。

 →bizocean

吉岡綾乃(よしおかあやの) 1997年、ソフトバンク出版事業部(当時)に新卒入社。DOS/V magazine編集部で雑誌編集者として経験を積む。2005年にアイティメディアに入社、ITmediaモバイル(当時)の記者を経て、2007年にBusiness Media 誠を立ち上げ、現在に至る。現在、Business Media 誠編集長。

 →メールマガジン「ビジネス通信 誠」


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