米国株安や世界的な景気鈍化懸念から売られて軟調清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年06月13日 16時36分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 9448.21円 ▼66.23円
売買高 14億3637万株
売買代金 9001億0400万円
値上がり銘柄 606銘柄
値下がり銘柄 919銘柄
騰落レシオ 78.57% △0.56%

日経平均

米国株安や世界的な景気鈍化懸念から売られて軟調

 先週末の米国市場が大幅安となったことや朝方発表された機械受注統計が予想に反して前月比でマイナスとなっとことなどが嫌気されて売り先行となりました。週末のヘッジ売りの買い戻しも見られず寄り付きから指数は大幅安となったのですが、寄り付きの売りが一巡となった後は外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、底堅い展開となり、寄り付きに売り先行となった機械株の一角が堅調となるなど下げ幅縮小となりました。ただ、積極的に買い上がる材料も買い戻しを急ぐほど売り込まれていたわけでもなく、指数は小動きとなりました。

 いつものことながら後場に入ると一段と値動きに乏しい展開となりました。見切り売りも買い戻しも一巡となり、先行きに対する懸念が根強いながらも売られ過ぎている分売り込まれることもなく、手掛かりとなる材料にも乏しく冴えない展開で方向感はみられませんでした。引き続き幕間つなぎ的に太陽光発電関連銘柄などに高いものもみられるのですが、「節電」関連等といって物色対象が広がるでもなく、買い手も広がらず、あくまでも目先的な動きという感じでした。値動きの良さから買われる低位株などもみられましたが、これもまた買い手に広がりがみられるでもなく、底堅いながらも戻りも鈍い展開が続きました。

 小型銘柄は幕間つなぎとして買われる銘柄もみられ、まちまり、堅調なものもみられました。東証マザーズ指数は軟調となりましたが、日経ジャスダック平均、ジャスダックTOP20は堅調となりました。先物はまとまった売り買いは全くといっていいほどみられず、方向感もありませんでした。ましてや指数を方向付けるような動きもなく、目先筋の小口の売買が中心となっていたようです。

 寄り付きから大きな下落となったのですが、その後はご多分にもれず小動きとなりました。いつものことではありますが、相変らず目先筋の値動きだけを追うような売買が中心でいったん寄り付いた後には方向感に乏しくなります。それでも先週末の動きと本日の動きをみていると、日経平均の9500円〜600円水準での上値の重さを確かめているような感じで、どこかで下値を固めるような動きもみられると思います。下値を固めてからでないと買い戻しを急ぐ動きなどが続かず、指数の上値も限られてしまうと言うことなのだと思います。

テクニカル分析

日経平均

 雲や基準線に押さえられて再度下値を試す展開となりました。ストキャスティックスは下げ足りないところからの反発でRSIはいまだに方向感はみられません。雲に上値を押さえられて下値を探る展開は続きそうです。

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