これらの問題は、震災対応の「政策協定内閣」では対応しきれまい。その意味では、震災への見通しをつけた段階で総選挙を行い、民意を問い直すことが必要だと思う。それでも衆参ねじれが解消されるわけではないが(連立の組み方によって変わるが)、政策の中身を選んでもらうことによって、方向性は生まれるかもしれない。
日本が震災復興や原発の収束に一応のめどをつけ、日本の置かれた状況や国際政治の状況に目を向けられるようになるまで、世界が待っていてくれる保証はない。それでも日本国民にとっては、そう祈るほかに道はないのである。
- 菅首相、お辞めなさい
永田町で繰り広げられた“茶番劇”を見て、改めてこの国の政治家にガッカリした人も多いのではないだろうか。菅首相は被災者を「人質」にし、「歴史の評価に耐えられるのか」などと野党を恫喝しているが、その姿は指導者として恥ずかしい。
- 「私も、被ばくした」――蓮池透が語る、原発労働の実態(前編)
北朝鮮による拉致問題で、メディアの前にたびたび登場した蓮池透さん。しかし彼が東京電力で、しかも福島第1原発で働いていたことを知っている人は少ないだろう。今回の大惨事を、蓮池さんはどのように見ているのか。前後編でお送りする。
- 東電の振る舞い、いかがなものか
日本国内のみならず、世界中が注目している福島第1原発の事故。事故発生から20日近くたって、ようやく東京電力の会長がメディアの前に顔を出した。しかし多くの人は東電の対応に不満や不安を感じているのではないだろうか。
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