コラム
» 2011年06月08日 08時00分 UPDATE

仕事の最大の報酬は「次の仕事機会」 (1/3)

誰しも給料は多いにこしたことはない。しかし年収の多寡によって現職・現勤務会社の良し悪しを判断することはできない。仕事を成し遂げたことによって得られる報酬には、お金以外にさまざまなものがあるからだ。

[村山昇,Business Media 誠]
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著者プロフィール:村山昇(むらやま・のぼる)

キャリア・ポートレート コンサルティング代表。企業・団体の従業員・職員を対象に「プロフェッショナルシップ研修」(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)を行なう。「キャリアの自画像(ポートレート)」を描くマネジメントツールや「レゴブロック」を用いたゲーム研修、就労観の傾向性診断「キャリアMQ」をコア商品とする。プロ論・キャリア論を教えるのではなく、「働くこと・仕事の本質」を理解させ、腹底にジーンと効くプログラムを志向している。


 仕事をした時、それがもたらす報酬とは何でしょうか? 「報酬」という言葉を辞書で調べてみると「労働に対する謝礼のお金や品物」と出てきます。確かに、報酬の第一義はカネやモノです。しかし、仕事が、それを成し遂げた者に対して与えてくれるのは、そうした目に見えるものだけではなさそうです。

 仕事を成し遂げることによって、私たちは能力も上がるし、充実感も得る。それと同時に、さまざまな人とのネットワークも広がる。そして、また次の仕事チャンスを得ることにもつながる。そう考えると、仕事の報酬には目に見えないさまざまなものがあります。今回は、仕事の報酬にどのようなものがあるか考えてみたいと思います。

目に見える報酬

1.金銭

 金銭的な報酬としては、給料やボーナスがあります。会社によってはストックオプションという株の購入権利もあるでしょう。働く者にとって、お金は生活するために不可欠なものであり、報酬として最重要なものの1つに違いありません。

2.昇進/昇格・名誉

 よい仕事をすれば、組織の中ではそれ相応の職位や立場が与えられます。職位が上がれば、自動的に仕事の権限が増し、仕事の範囲や自由度が広がるでしょうし、昇給もあるので結果的には金銭報酬にも反映されます。また、際立った仕事成果を出せば表彰されたり、名誉を与えられたりします。

3.仕事そのもの(行為・成果物)

 モノづくりにせよ、サービスにせよ、自分がいま行っている仕事という行為自体、あるいは自らが生み出した成果物は、かけがえのない報酬です。プロスポーツ選手は、その試合に選出されてプレーできること自体がすでに報酬ですし、自分の趣味を仕事にして生計を立てられる人は、その仕事自体がすでに報酬です。

 また、私は今、この原稿を1行1行書いていますが、この原稿がネットに上がって読まれたり、印刷されて1冊の本となったりすることはとても張り合いの得られる報酬です。

4.人脈・他からの信頼・他からの感謝

 1つの仕事を終えた後には、協力し合った社内外の人たちのネットワークができます。もし、あなたが良い仕事をすれば、彼らからの信頼も得るでしょう。現在のビジネス社会では、たいていの仕事は自分単独でできない場合が多いですから、こうした人のネットワークは貴重な財産になります。

 また、よい仕事はほかから感謝されます。お客さまから発せられる「ありがとう」の言葉はうれしいものです。

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