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» 2011年06月06日 08時39分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:軟調だが、好調な経済指標もあり底堅さもみられる (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9492.21▼62.83

<TOPIX>816.57▼9.19

<NYダウ>12515.26▼97.29

<NASDAQ>2732.78▼40.53

<NY為替>80.23▼0.66

予想を下回った雇用統計を嫌気して軟調だが、好調な経済指標もあり底堅さもみられる

 朝方発表された注目された雇用統計は非農業部門の雇用者数が懸念されていた通り伸びが鈍く、事前の予想を下回ったことや失業率も上昇したことが嫌気されて売り先行となりました。ただ、午前中に発表されたISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景気指数が予想を上回ったことから下げ渋りとなる場面もあり、底堅さもみられました。ただ、週末の手仕舞い売りもかさんで戻りも限られ、ダウ平均は軟調、ナスダック指数は大幅安となりました。懸念されるほど景況感は悪くないのですがこれまでの回復度合いが鈍化するのではないかとの懸念が根強いということのようです。

 雇用統計が予想を下回ったことが嫌気されていましたが、民間の雇用が減少したわけでもなく、敏感な反応と言って良いと思います。今月末でQE2(量的緩和)が終了すると言うことが懸念されて、逆にQE2の延長を期待して景況感の悪さを大きく騒いでいるような感じでもあります。芳しくない経済指標の発表も多いのですがここからは過剰な反応となっていないかどうか、本当に心配しなければならないほどなのかをよく見極める必要があると思います。商品相場などが堅調であれば、まだ大丈夫と見ておいても良いと思います。

 個別には世界的な景気鈍化懸念からキャタピラーやデュポン、アルコアやGE(ゼネラル・エレクトリック)などの景気敏感の大型株が売られ、インテルやIBMも軟調となりました。欧州金融不安が薄れたこともあり、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど金融株は小幅安にとどまり、ゴールドマン・サックスやノキアなど大きく売られていた銘柄は堅調となりました。ウォルマートは自社株買い枠の設定を発表して堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国株が冴えない展開となったことなどから冴えない展開となりました。寄り付きはほぼ横ばいで始まり、戻りを試す場面もあったのですが、週末の手仕舞い売りに押されて徐々に下げ幅を広げ、日経平均は軟調でしたが、TOPIXは大幅安となるなど軟調となりました。米経済指標の発表や原子力発電所事故、政局の混乱などもあって買い手控え気分も強く、手仕舞い売りやヘッジ売りに押される展開となりました。外国人は買い越しと伝えられましたがほとんど影響はなく軟調となりました。

 米国株が軟調となったことや為替が円高に振れたことから売り先行となりそうです。ただ、米国経済指標に対する警戒感も強かったことからある程度織り込まれていたということで底堅さも見られるのだと思います。寄付きには経ヘッジ売りの買戻しなどから底堅さが見られるものと思われ、その後も値ごろ感からの買いがみられるのかどうかが注目されます。ただ、世界的な景気回復、景気拡大云々と言う前に政局の混乱や原子力発電所事故の問題に対する懸念が強まれば、見切売りもかさむものと思います。円高が進んでいることから、ハイテク銘柄や自動車株など輸出株が売られ、内需銘柄の足元の売り上げが好調なものなどが幕間つなぎとして買われるのだと思います。

 日経平均は9500円〜600円水準での底堅さを確認する動きが続くものと思います。9400円台になったことで、ここから売り難さが見られるのかどうかが注目されます。原子力発電所事故の悪化などが大きく取りざたされることがなければ、9400円台では底堅さが見られるのだと思います。原子力発電所事故や政局の混乱が続くようであれば、いったん9200円〜300円水準まで下落となるのではないかと思います。

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