上海最新ラグジュアリーホテル、ザ・ペニンシュラ上海へ(1/3 ページ)

» 2011年06月03日 11時05分 公開
[草野恵子,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

エキサイトイズムとは?

「高い美意識と審美眼を持ち、本物を知った30代男性」に向けたライフスタイルのクオリティアップを提案する、インターネットメディアです。アート、デザイン、インテリアといった知的男性の好奇心、美意識に訴えるテーマを中心に情報発信しています。2002年11月スタート。

※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 この20年ほどで目覚しい発展を遂げた中国有数の都市、上海。観光はもちろん、世界中からビジネスで訪れる人も数多く、2010年の上海万博以降も決して衰えをみせていない。そういったニーズにあわせるように、市内では21世紀に入ってから多くの名だたるラグジュアリーホテルが相次いでオープンしてきた。中でも、今いちばん注目すべき最新のホテルが「ザ・ペニンシュラ上海」だ。

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 香港・九龍半島に「ペニンシュラ」がはじめてオープンしてから実に80余年、そして第2次世界大戦の後、上海からその名が失われてからはや60年……。その復活は、長く待望された名門の凱旋と呼ぶにふさわしいものだった。最上級のゲストルーム、真心のこもったもてなし、そして魅力あふれるグルメの数々など、超一流ホテルとしてのホスピタリティはもちろん、圧倒的な存在感を感じさせる建物のたたずまい。

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 同ホテルが位置するのは、外灘(バンド)地区の北端、旧英国領事館の庭園と隣接する一等地。外灘地区は19世紀半ばにイギリスが外国人居留地として獲得したエリアで、20世紀初頭には金融街としてめざましい発展を遂げる。

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 今でも1900〜1930年代に西欧諸国によって次々と建てられたノスタルジックな建築物が並んでおり、“オールド上海”に魅了された観光客が後を絶たない。その前を流れるのが黄浦江。川向こうに見えるのは、上海を象徴するピンクのテレビタワー「東方明珠塔」や、森ビルによって開発された最新の超高層ビル「上海環球金融中心(上海ワールドフィナンシャルセンター)」だ。過去と未来が交錯する上海の街を、一望できる最高のロケーションが広がっている。

 二頭の獅子が守るエントランスから一歩足を踏み入れると、そこには多くのゲストが、ペニンシュラ伝統の“アフタヌーンティー”を楽しむラウンジ「ザ・ロビー」が広がる。その圧倒的な華やかさと心地良い開放感に、自然と心が高鳴る。

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 ここに座って、ローマンスタイルの美しい円柱に支えられた高い天井を見上げると、両脇の壁に大きなアート作品が掲げられていることに気付く。両脇で対となるこの作品、実は見る位置によって、まったく違う表情を魅せる不思議な仕掛け。香港出身のHelen Poon氏とAnthony Davy氏による「UNVEILING THE PAST(過去を明らかにすること)」という作品だ。時代によってさまざまに移り変わる上海の表情をあらわすかのように、視点を変えることによってさまざまに美しく変化する。

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