震災報道、誰のための取材なのかまとめ読み!誠 PDF

» 2011年06月02日 08時00分 公開
[Business Media 誠]

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 以下「被災者はワイドショーの素材ではない――報道被害の声を紹介する」(2011年4月7日)の冒頭部分を再掲します。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、相場英雄氏の震災に関する記事をまとめて読むことができます。

 →被災した子どもたちに、マイクを向けるな

黒い水

震災後、壁新聞の発行を続けた石巻日日新聞

 東日本大震災の発生からまもなく1カ月が経つ。東京の主要メディアが発する情報の大半は東京電力の福島第1原発事故にシフトし、読者や視聴者の関心も被災地から遠のき始めている。だが、被災者の多くは依然として生活再建のめどすら立たない状況に直面している。ライフラインが復旧し始めた被災地から、次々に大手メディアの無神経な取材への怒りの声が寄せられている。今回はその一端を紹介する。

 昨秋、三陸を舞台にした小説を刊行した。執筆に先立ち、筆者は何度も三陸地方に足を運んだ。この間、現地にいる多くの人々にお世話になった。前々週あたりから、現地の声が届き始めた。互いに知人の安否確認を終えると、筆者が連載コラムを担当していることを知る向きの大半がこう切り出す。

 「被災地での取材はむごかった」

 特に、東京の民放、特定の情報番組の取材攻勢に怒りを隠さない向きが多い。「被災者はワイドショーの素材ではない」との声が根強く残っていることを、関係者はキモに銘じておくべきだ。こうした声には、視聴者の基本的人権を擁護する放送倫理・番組向上機構(BPO、参照リンク)の存在を伝えた。腹に据えかねた記者やディレクターの行状を同機構に訴えるよう助言した。

 筆者は先に、当欄で「その報道は誰のため? 被災した子どもにマイクを向けるな」と題する記事を載せた。掲載以降も筆者はかつての同業者に対し、無神経な取材を改めるよう求めたが、残念ながら成果は芳しくない。

 これから触れる事柄は、被災者とその親族の許可を得たものだ。同時に、被災地で傍若無人な振る舞いをした報道陣に伝えてほしいとの願いを託されたものでもある。(続きは「まとめ読み!誠 PDF」で)。

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