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以下「放射性物質はどのように拡散するのか――情報開示に消極的な気象庁」(2011年4月12日)の冒頭部分を再掲します。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、松田雅央氏の原発に関する記事をまとめて読むことができます。
福島第1原発から大気中に放出された放射性物質は大気中をどのように拡散していくのか――。放射性物質の拡散を予測した気象データ「放射性物質拡散シミュレーション」があるのを知っている人は少ないだろう。
ドイツ気象局やオーストリア気象・地質局が原発事故直後から最新のシミュレーションを公表し続けているのに対し、日本の気象庁(以後、気象庁)が同様のデータを公開したのは4月4日になってから。それも政府から指摘を受け、重い腰を上げた。さらに、一般公開を前提としていないから情報の分かりにくさにも問題がある。
私たちはこの放射性物質拡散をどうとシミュレーションらえればいいのだろうか。この点について、ドイツ気象局のキルシェ広報課長に電話で話をうかがった。
松田:お忙しいところ、お時間を取っていただきありがとうございます。
課長:このところ日本から多くの問い合わせをいただいています。
松田:ドイツ気象局ではWebサイトのスタートページに福島第1原発の放射性物質拡散(以後、シミュレーション)を掲載しています。世界的な重要事項であることは確かですが、それでもドイツにとっては他国の事故。あえてスタートページで公表している理由は?
課長:現在はスタートページですが来週(4月10日)からは、下のほうに移す予定にしています。
公表した理由はドイツ人も大きな関心を持っているからです。「ドイツにも放射性物質が飛んでくるのか知りたい」「日本に家族や知人がいる」「ドイツの会社が日本で事務所を運営している」といった理由が多いですね。また、ドイツだけでなく他の欧州諸国でも関心が高いため英語版も配信しています。(続きは「まとめ読み!誠 PDF」で)。
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