デザインディレクターの川崎和男さんがデザインした「COOL LEAF」(開発元ミネベア)はキートップがまったくない全面フラットな構造。鏡面にキーが浮かび上がってくる。
医学博士でもある氏は、インテリア性だけでなく、手袋した医療現場や食品工場、クリーンルームでも使える清浄しやすいデザインを創った。ワークスタイルごとにタイピングがあるのだ。Windowsのみ対応、価格は2万円前後。
次は「うっかり者」にぴったりの防水キーボード。“ノマド・タイピスト”たちはカフェが仕事場という人も多い。ところが、そこには飲み物という大敵がいる。「おっと!」とこぼれても大丈夫。「freeKEY」は防水素材製で、丸めて縛って運べる。接続はBluetooth。iPad2、iPhone、タブレットなどに対応する。米国Amazonで59.99ドルで発売中。
Michael Roopenianさんがデザインしたウッド・キーボード「Engrain Tactile Keyboard」もユニーク。1枚の木をそのまま削り出して、その木の持つ木目を生かして、キートップに加工した。彼いわく「自然の力を借りて、キーのインタフェースとユーザーとの関係を密にする」。キー入力という機械的な作業を、木の優しさで自然との対話にする。指がうれしくなりそうだ。
iPadに載せるキーボード「iKeyboard」には指をパチンと鳴らした。iPadのキーボードは、ちょっと触ると入力されるし、キーの位置が指に馴染まない。考えながらタイプが難しい。そこで指を乗せながら思考を途切らさないタイピングがiPadでもできるように、シート状のタイピング製品を考えたのがCliff Thierさん。事業化のファンド出資を募る「Kickstarter」では、この発想に希望ファンドの4倍以上の出資が集まった(5月20日現在)。人は指を載せながら考える。キーボードは“思考品”なのである。
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