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» 2011年05月20日 08時34分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:IPOの話題などから堅調 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9620.82▼41.26

<TOPIX>831.89▼6.07

<NYダウ>12605.32△45.14

<NASDAQ>2823.31△8.31

<NY為替>81.61▼0.04

芳しくない景気指標で下押す場面もあったが、IPOの話題などから堅調

 朝方発表された新規失業保険申請件数は予想よりも改善、堅調な始まりとなったのですが、中古住宅販売が予想を下回ったことやフィラデルフィア連銀景気指数が予想に反して低下したことが嫌気されて売られ指数は軟調となる場面もありました。商品相場も戻り売りに押されて軟調となったことや半導体株が投資判断の引き下げを受けて売られたことも指数を押し下げる要因となりました。それでも欧州金融不安も薄れたことから値ごろ感からの買いや買戻しも入り、IPO(新規上場)銘柄が好調となったこともあって堅調となりました。

 景気指標に冴えないものが目立ちますが、大きく悪化していると言うことでもなく決定的な売り材料にはならないようです。業績見通しなども慎重な見方もある一方で足元の好調な業績を示す企業もあり、景気動向も方向感の見極め難い状況と言えるでしょう。ただ、センチメントは決して悪くなく、この日のように押し目買い意欲も強いようです。金融緩和終了を気にして強気にはなりきれないのでしょうが、相場の先行きは強気に見ておいていいのだと思います。

 個別には半導体株が投資判断の引き下げで売られ、インテルやKLAテンコールなどが軟調となり、四半期決算で1株損失が予想以上に拡大したシアーズが売られました。自社株買いと消却が伝えられたブラックロックや大型受注のあったボーイングも高く、マクドナルドやアメリカン・エキスプレスなども値ごろ感からの買いが入り堅調となりました。景況感はあまりよくないのですが、買戻しも入ってGE(ゼネラル・エレクトリック)やキャタピラーは堅調となりました。欧州金融不安は一段落となったのですが、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどが軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高などから堅調な始まりとなったものの、GDP(国内総生産)が予想を下回ったこともあって、じり安となり軟調となりました。売られ過ぎた銘柄の買い戻しなどもあって堅調となったものの買い一巡後は上値を買い上がる要因もなく、上値の重さが嫌気されると売りがかさんで軟調となるという展開でした。為替や商品相場などへの反応も鈍く目先の需給要因、持高調整の売りに押されたと言う格好となりました。

 本日の日本市場は米国株高を受けて堅調となりそうです。ただ、週末の手仕舞い売りやファンドなどの持高調整の売りが出る可能性もあり、積極的に買い上がる材料に乏しい中では上値も限定的となりそうです。日銀の金融政策決定会合でも潤沢な資金供給などは示されるのでしょうが特に問題視されるようなこともないと思います。ただ、引け後の日銀総裁の会見や週末の原子力発電所事故の進捗なども気になり、最後まで買い切れないのではないかと思います。売られすぎ感のあるハイテク銘柄の一角や自動車株などの反発は期待されます。

 日経平均は相変わらず9500円〜600円水準での下値と9800円〜900円水準での上値を試す動きが続いていると見てもいいのでしょう。持高調整の売り買いなどで日々右往左往するのでしょうが、大きな流れとしては復興需要に対する期待が高まるまで、原子力発電所事故が解決するまでは上値は重いのでしょうし、原子力発電所事故の悪化や大震災からの復興が滞るようなことが無い限り底堅さも見られるということでしょう。

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