働きざかりの“かくれ不眠者”は、年収が少なめ

» 2011年05月19日 12時44分 公開
[Business Media 誠]

 いつもぐっすり眠れている快眠者と睡眠不足を感じたり、睡眠自体を軽視している“かくれ不眠者”の間で年収に違いはあるのだろうか。20〜40代の人に聞いたところ、かくれ不眠者は快眠者よりも年収が低い傾向があることが、睡眠改善委員会の調査で分かった。かくれ不眠者の年収は400万円未満が51.4%、400万〜600万円が18.3%、600万円以上が10.6%であるのに対し、快眠者は400万円未満が47.4%、400万〜600万円が19.0%、600万円以上が14.4%という結果に。

 特に40代男性と30代女性において、年収に大きな差が出た。40代男性の年収400万円未満をみると、かくれ不眠者の割合が高く(かくれ不眠者37.1%、快眠者21.4%)、600万円以上では快眠者の割合が高かった(かくれ不眠者28.6%、快眠者38.6%)。また30代女性でも同じ傾向が見られた(年収400万円未満=かくれ不眠者54.3%、快眠者40.0%、600万円以上=かくれ不眠者4.3%、快眠者8.6%)。

年収は男女ともに、働き盛りの年代に差があった(出典:睡眠改善委員会)

かくれ不眠者は業務量・勤務時間が増加傾向

 この1年ほどの就業時間を見てみると、「以前より勤務時間が長くなった」と回答したのは、かくれ不眠者が15.6%、快眠者が10.6%。また「以前より業務量が増えた」と答えた、かくれ不眠者は22.1%、快眠者は14.4%だった。「年収、業務量、勤務時間の実態から、かくれ不眠者の方が、業務量が増え、勤務時間が長いと感じているのにもかかわらず、年収が低い傾向がうかがえた」(睡眠改善委員会)

かくれ不眠者は業務量・勤務時間が増加傾向(出典:睡眠改善委員会)

 インターネットによる調査で、20〜40代のビジネスパーソン832人が回答した。調査期間は2月22日から25日まで。

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