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» 2011年05月19日 08時37分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:商品相場高や好調な業績発表に反応して堅調な展開 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9662.08△95.06

<TOPIX>837.96△9.11

<NYダウ>12560.18△80.60

<NASDAQ>2815.00△31.79

<NY為替>81.65△0.26

信用収縮懸念一服からの商品相場高や好調な業績発表に反応して堅調な展開

 前日引け後に発表されたハイテク株の決算が好調となったことや欧州金融不安や金融引き締め懸念からの信用収縮懸念で軟調となっていた原油先物相場が堅調となったことから、買い先行となりました。ここのところ芳しくない経済指標の発表も多く調整となっていた反動や、FRB(連邦準備理事会)がこの日発表したFOMC(公開市場委員会)の議事録の中で景気に対する慎重な見方が少なかったことも好業績銘柄などを中心に買い戻しを急ぐ動きとなりました。リスク許容度の見直しなどから冴えない展開となっていた原油相場など商品相場も今度は実需での下支えを確認する状況となっているようで、底堅い堅調な展開となったものと思います。

 ハイテク銘柄の決算が好調と言うことでナスダック指数は大幅高となるなど、好材料に素直な反応となると言うことは信用収縮からの手仕舞い売りなどが一巡となった感もあります。まだ経済指標の再度の好転が見られたと言うことではなく調整一巡感からの一服と言うことなのかもしれませんが、景気回復が順調と言うことがFRBから示されたこともあり、信用収縮懸念が強まることなくQE2(量的緩和)終了後の段階的な利上げなどを織り込みつつあると言うことなのだと思います。

 個別には前日の引け後に予想を上回る決算を発表したデルが大幅高、連れてインテルなどハイテク銘柄が軒並み堅調となりました。朝方発表された四半期決算が大幅増収で利益も予想を上回ったことからアバクロンビー・アンド・フィッチが堅調、原油や金の先物価格が上昇したことからエクソン・モービルなどの石油株やパブリック・ゴールドなどの金鉱株が高く、モンサントは大幅高となりました。FRBの景気に対する見方が慎重ではないとされたことで、キャタピラーが大幅高、GE(ゼネラル・エレクトリック)も堅調となるなど景気敏感株が高くなりました。ただ、利益確定売りに押されるものもあり、グーグルやIBMなどが軟調、銀行株はJPモルガン・チェースは高くなったものの、バンク・オブ・アメリカは軟調となるなどまちまちとなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株は冴えない展開となったのですが、円安を好感する動きもあって買い先行となりました。外国人も買い越しと伝えられたこともあり、堅調な地合いが続いたのですが、円安にもかかわらず円安メリット銘柄よりも内需株が買われるなどちぐはぐな動きも見られました。持高調整の売り買いが中心となったものと思われますが、日経平均9500円〜600円水準を固めるような動きで一時大幅高となりました。最後は手仕舞い売りに押され、物色対象も物色動向も見えない状況ですが、堅調となりました。

 米国市場が堅調、大幅高となったことから日本市場も堅調な展開が期待されます。昨日なども特に材料が見られたわけでもないのですが、値ごろ感からの買いから堅調となったように、売られ過ぎのの局面ではまだ買い戻しなども交えて買いも入り易いようです。為替や商品相場が落ち着いていると言うことは世界的な過剰流動性の修正は見られるものの過度な信用収縮の懸念が強まっていると言うことではなく、手仕舞い売り一巡からの買い戻しや買い直しから堅調となるものが見られると思います。為替の落ち着きの割にハイテク銘柄や自動車株などに出遅れ感があり、修正高も期待されます。

 今度は日経平均は9800円〜900円水準の上値を試すことになりそうです。まだ目先的な過熱感が完全にさめたわけでもなく、9500円〜600円水準での底堅さを試す場面もあるのかもしれませんが逆に過熱感が強まっていると言うことでもなく、騰落レシオなどは上昇しており、上値の節目を目指して戻りを試す展開となってくるのかもしれません。ただ、原子力発電所事故に解決の目処が立たないと復興需要期待まで盛り上がらず、上値も限定されるものと思います。

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