第48鉄 金八先生の桜とスカイツリーを見に行く――ちょっとだけ東武伊勢崎線杉山淳一の+R Style(2/6 ページ)

» 2011年05月18日 13時45分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

運河と隅田川の桜を満喫

東武鉄道とスカイツリーと隅田川公園の桜。隅田川に入ると前方にスカイツリーが見える

 東京湾の水上バスは東京観光汽船が運航している。日の出桟橋やお台場などを拠点とし、東京ビッグサイトや船の科学館へのアクセスルートとしても有名だ。しかしこの時期はやっぱり浅草行きの隅田川航路がオススメ。桜が咲く時期は増便して乗客増加に対応している。

 もっとも今日は平日で、世間の自粛気分もあってか船内は空いていた。おかげで右へ左へと席を移して景色を楽しめた。景色は都心側がいい。まずは汐留の桜、晴海の桜、そして築地の聖路加タワーの桜。高層ビルを整備した水辺は、お約束のように桜を植えている。鉄筋コンクリートの街を造っても日本人は桜を忘れない。粋だね!

 船から見える鉄道も忘れちゃいけない。出発してすぐに新交通ゆりかもめに挨拶したのち、もう一度ゆりかもめの下を通り抜ける。隅田川に入ってしばらくは、水の底に地下鉄がいくつも見える……という冗談は、4月1日じゃないからやめておこう。両国あたりで総武線の鉄橋を潜る。ゴールの浅草では東武鉄道の鉄橋が待っている。桜に見とれていてもここだけは要チェック。鉄橋の下から電車を眺めよう。

 この隅田川クルーズに最近加わった風景といえば東京スカイツリーだ。桜の木が少なくなったなと思ったら視線を前へ。東京スカイツリーが真正面にドーンとそびえ立つ。いまや東京のほとんどの場所から見えるタワーだけど、船からの眺めは堂々としている。いかにも「未来がきた」という感じだ。

 水上バスは東武鉄道の鉄橋の手前でターンして浅草桟橋に到着。ここは桜の名所、隅田川公園だ。桜の枝越しに見えるスカイツリーをしばらく鑑賞してから、鉄道の旅に戻るとしよう。


水上バスから見た聖路加タワーと桜(左)。住友ツインビル付近。近代的なビルと桜と緑地。東京ってかっこいい(右)
アサヒビールのきんと雲に乗ったスカイツリー!? 水上バスならではの構図(左)。こんなところにもスカイツリーが!(右、写真はクリックすると拡大します)

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