インタビュー
» 2011年05月18日 08時00分 UPDATE

スマートフォンと連携する腕時計、スマートウオッチが切り拓く新しい時代とは? (1/4)

カシオ計算機が2011年に発表したスマートフォンと無線で連携する腕時計。いわばスマートウオッチともいうべき新ジャンルの登場で、腕時計との付き合い方がどのように広がるのか? その開発者であるカシオ計算機の中島悦郎氏と奥山正良氏に聞いた。

[日高彰,Business Media 誠]

 カシオ計算機は2011年1月、スマートフォンと通信できる腕時計(プロトタイプ)を開発したと発表した(参照記事)。また、3月にスイスで開催された「バーゼルワールド2011」では、2011年内の発売を目指したスマートウオッチ「G-SHOCK GB-6900」としてお披露目された(参照記事)。

 腕時計をほかの機器と連携させる試みはこれまでにもあったが、本製品は無線通信技術に「Bluetooth Low Energy」を採用した。これにより通信を行う際の消費電力が大幅に削減されており、ワイヤレス機器ながら充電などの手間が不要(ボタン電池で駆動する)で、従来の時計と変わらない使い勝手を実現できるのがポイントだ。

 スマートウオッチの登場で、腕時計の使い方がどのように広がるのか、カシオ計算機時計事業部モジュール開発部の中島悦郎氏と奥山正良氏に聞いた。

毎日通信しても電池交換なしで約2年動作

 この時計が持つ機能については前出のニュース記事でも紹介しているが、スマートフォンとワイヤレスでつながり、電話やメールの着信を手元で知らせてくれたり、逆に腕時計側を操作することでスマートフォンの着信音を止めたり、アラームを鳴らしたりといったことが可能になるというものだ。

 ただし、振動モーターなどを搭載した子機を胸ポケットや腕に付けておけば、携帯電話本体はカバンの中に入れたままでも着信を知ることができる――といった製品自体はすでにいくつも存在している。今回カシオが開発した腕時計が従来と異なるのは、「Bluetooth Low Energy」と呼ばれる新技術で時計とスマートフォンを接続している点だ。

 Bluetoothは、近く場所にあるデジタル機器を無線でつなぐための通信方式で、身近なところではPCのワイヤレスマウス、携帯電話のハンズフリー通話用ヘッドセット、携帯電話とカーナビとの接続などに使われている。その新規格であるBluetooth Low Energyは、従来のBluetoothに比べ通信時の消費電力を大幅に削減したのが特徴で、今回の腕時計の場合、1日12時間の通信(着信待ちの状態)を行っても、約2年もの間電池交換なしで動作し続けることが可能だという。

カシオ CESで発表されたスマートウオッチのプロトタイプ
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