厳しい就職戦線を潜り抜けてきた2011年の新入社員。研修を終え、現場で働いている新入社員も増えている時期となったが、彼らは仕事に対してどのような意識を持っているのだろうか。
リクルートマネジメントソリューションズの調査によると、新入社員に「社会人として働いていく上で大切にしたいと思っていること」を尋ねたところ、トップは「社会人としてのルール・マナーを身に付けること」で45%だった。前年と比較すると5ポイント減少していたが、リクルートマネジメントソリューションズでは「厳しい就職活動を通じてルールやマナーはすでに身に付けているとの認識が高まったことの表れかもしれない」と分析している。
2位以下は「仕事に必要なスキルや知識を身に付けること」が40%、「周囲(職場・顧客)との良好な関係を築くこと」が39%、「元気に生き生きと働き続けること」「任せられた仕事を確実に進めること」がそれぞれ32%、「失敗を恐れずにどんどん挑戦すること」が31%で続いた。
期待や不安があるのは、新入社員だけでなく迎える側の上司も同じ。上司は新入社員に対して、どのように接するべきなのだろうか。
新入社員に「上司に期待すること」を聞くと、最も多かったのは「相手の意見や考え方に耳を傾けること」で46%。以下、「仕事に情熱を持って取り組むこと」が36%、「言うべきことは言い、厳しく指導すること」「1人1人に対して丁寧に指導すること」がそれぞれ34%、「好き嫌いで判断をしないこと」が31%で続いた。一方、「部下に仕事を任せること」はわずか5%で、「新入社員の仕事に対する自信のなさや、上司との関わりが薄くなることへの不安が見てとれる」(リクルートマネジメントソリューションズ)。
ちなみに、新入社員に「これから身に付けたい力」を尋ねると、「コミュニケーション力」が61%と断トツ。「専門知識」(31%)や「プレゼンテーション力」(28%)が続いた。
アンケートによる調査で、対象はリクルートマネジメントソリューションズの新入社員研修の受講者755人(男女比約7:3)。調査期間は3月22日から4月13日。
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